FX相場には様々なトレンドが転換する❝節目❞となる場面があります。
テクニカルな節目、ファンダメンタルな節目とありますが
今回はテクニカルな節目の中でもよく見られるダブルトップ・ダブルボトムについて!
実際のチャートでもかなりよくみられるチャートパターンですし、ほとんどの方が知ってると思います。
が!
なぜそうなるのか?
っていうのは理解出来ていますか?
よく「相場の転換サイン」といわれますが、必ずしもそうはならないんです!
っていうのも、このダブルトップ・ダブルボトムは投資家の心理が深く関係してくるチャートパターンなんですね~。
トレーダーの心理を理解すれば「ダブルトップ・ダブルボトム」もうまく分析に取り入れられること間違いなし!
ということでご覧ください~。
ダブルトップ・ダブルボトムとは?
まず初めにちょー簡単にダブルトップ・ダブルボトムについて解析していきます。
まず初めにダブルトップ!
ダブルトップとは簡単に言えば、チャート上で二つの山ができているチャートのパターンです。
山の頂点(高値)が反発の起点になって同じ値で反発している形になっているチャートパターン。
トレンドは上がり続けることはないです。
いずれ必ず高値の更新が止まる場面があります。
その一つがこの「ダブルトップ」
高値の更新をストップし、同じような値で反発することでダブルトップの形が出るんですね。
お次はダブルボトム!
ダブルボトムとはダブルトップとは反対に、❝谷❞が二つできているチャートのパターンです。
谷底(安値)が反発の起点となって同じような谷が二つできているチャートパターン。
ダブルトップと同じで安値の更新を止められたことで同じような値で反発することで「ダブルボトム」の形が出るんですね。
ダブルトップ・ダブルボトムは節目の一つ!
なぜ高値、安値の更新がストップするのかというとダウ理論における「利食い期」に差し掛かっているから。
トレンドの先駆けとなった「先行期」組が利益を確定しだすときなんですね。
だからトレンドの勢いが弱まり、同じような値で反発するようになります。
利食い期に関してはコチラ
⇩
[kanren postid=”856″]
利食い期で決済するトレーダーと、トレンドが継続中と判断するトレーダーによって価格がもみ合いになるため、「ダブルトップ・ダブルボトム」の形が出てくるんですね。
ダウ理論の「利食い期」によく出るパターンのため、
ダブルトップとダブルボトムは相場の転換サイン
とよく言われます。
「利食い期」の次は「先行期」が控えていますからね。
ダブルトップは「利食い期」の終わり、そして「先行期」の始まりに出やすいパターンのためここからまた新しいトレンド出てくるパターンが多いんです。
相場の転換点でよくみられるチャートパターンの一つとして「ダブルトップ・ダブルボトム」があるんですね。
ネックラインの存在
このダブルトップ・ダブルボトムには❝ネックライン❞と呼ばれるものが存在します。
ダブルトップを例にすると
この二つの山の中間に谷ができているのがわかるでしょうか?
これが“ネックライン”と呼ばれるもの。
チャートっていうのは上がり続けることも下がり続けることもないですよね?
上がったり下がったりを繰り返すのが相場。
で、この一旦下げて反発したところが❝ダブルトップのネックライン❞になるんです。
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]一旦下げて反発したところなんていっぱいあるじゃん!
じゃ、相場では常にネックラインがあるってこと?[/chat]
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]ネックラインに関しては人によって色々考えがあるけど、僕の中では
過去に意識されたかどうか、これから意識されるかどうかのラインをネックラインと定義してるよ![/chat]
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]つまりダブルトップというチャートの形が出てはじめて、この❝谷❞が意識されそうだな~ってなるんだよね![/chat]
下がっている中で、一旦上がって山を作っています。
ここがダブルボトムにおける❝ネックライン❞
この“ネックライン”こそ市場に意識されやすいポイントなんです!
なぜネックラインが意識されるの?
ダブルトップ・ダブルボトムが出ている時の投資家心理
なぜこのネックラインが意識されるのでしょうか?
それは投資家の心理がそのまま形に出たものだから。
例えば
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”left”]あれ?同じ値で2回止められている・・・。
ここらでトレンドの勢い弱まってきてない?決済しとくか~[/chat]
っていうトレーダーがいるとします。
トレンドの定義は高値安値の更新なので、更新が止まった時点で早めに決済するトレーダーもいるわですね。
ダブルトップの形が出ている中で売りが先行するとチャートは下がります。
するとそれに乗っかる感じで同じような考えのトレーダーがいっぱい出てくるんですね。
つまり、売りの勢いが強くなっていくんです。
が!
そこでまた新たな考えを持つ投資家が出てきます。
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]前回の安値のネックラインを割ってないからまだトレンドは継続中!
これは一時的な戻しだな!ネックラインで買いじゃー![/chat]
という投資家が出てくるわけです。
ダウ理論におけるトレンドの定義は「高値安値の更新」なわけですから前回の安値であるネックラインを割らない限りはトレンドは継続中、と判断するトレーダーもいるわけです。
そしてこのネックライン付近で激しい売買が行われると・・・
こんな感じでネックラインを境にボラティリティが狭くなり、どっちつかずの値動きになってきます。
だからこのネックラインを下に抜けると一気に相場が切り替わるんですね。
[aside type=”boader”]
- 買いで入っていたトレーダーが損切り(売り注文)しだす
- 待ちで様子見だったトレーダーが抜けたのを確認して一気に売りで入ってくる
[/aside]
すると売りが多くなるのでチャートは下がるんですね。
ダブルボトムの場合もこれと同じ。
ネックラインを機にトレーダーの色んな思惑が交錯するわけですね。
ダブルトップ・ダブルボトムのエントリータイミング
実際のチャートでもダブルトップ・ダブルボトムの形が出る場面は多いです。
ロウソク足が高値安値を切り上げ上昇トレンドの中、緑の枠内で❝ダブルトップ❞の形が出ていますね。
その後、トレンドが転換し、下降トレンドへと切り替わっています。
ここでネックラインが市場に意識されているポイントと判断できます。
なぜか?
それは一度ネックラインを抜けたあと、また戻ろうとする動きがありますよね?
ですがちょうどネックラインがレジサポとなって反発、一気に下落、という流れ。
つまり、このネックラインこそがエントリーポイントになるんです!
実際のチャートではダブルトップ・ダブルボトムに限らずこんな感じで抵抗帯となってるラインが引ける場面があります。
ここをいかにうまく見つけることができるかどうかでFXで勝てるかどうかが変わってきます。
市場に意識されているポイントを見つけることができればそれだけ有利にトレードできますからね。
ダブルトップ・ダブルボトムにおけるエントリータイミングはネックラインが市場に意識されているかどうか?
で変わってきます。
ネックラインが機能する場合もあれば、全く機能していない、という場面もあるんです。
ダブルトップ・ダブルボトムのチャートパターンにとらわれすぎると
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]何がネックラインじゃ!ボケぇ!![/chat]
となっちゃうんですね。
市場に意識されているポイントはどこか?
っていう視点で見るのが大事。
ダブルトップ・ダブルボトムは必ずしも転換点にはならない
この「ダブルトップ・ダブルボトム」は先ほども言った通り
相場の転換点でよくみられるパターンではありますが、必ずしもそうはならないです。
あくまでよくあるパターン。
[aside type=”boader”]例えばネックラインを抜けずそのままレンジになるパターン
[/aside]
ネックライン付近で買いの勢いが勝った場合はそのまま買い方向にチャートが動きます。
が!
ダブルトップの高値がそのままレジスタンスラインになり、この間でレンジ相場に切り替わるパターンがコレ。
[aside type=”boader”]ダブルトップの高値を抜けそのまま上昇トレンドへ、というパターン
[/aside]
ネックラインを抜けず、上昇の勢いが強ければダブルトップを抜け上昇トレンド、というパターンもあります。
ダブルトップ・ダブルボトムは相場の転換点でよく見られるパターンではあります。
[aside type=”boader”]
- 「先行期」にエントリーしたトレーダーの決済
- 高値の更新をストップした為、トレンドの終わりと判断したトレーダーの決済
- 上昇トレンドの終わりと判断し、逆張りを狙うトレーダーによる売り注文
[/aside]
によってチャートが下がりだします。
でーすーが!
[aside type=”boader”]
- ネックラインを一時的な戻しととらえてネックラインで買い注文
- ネックラインを抜けるまでは上昇トレンド、と判断するトレーダー
[/aside]
によってネックラインを抜けない場合もあります。
相場に絶対はないということを何度も言っていますが、
ダブルトップ・ダブルボトムもあくまでよくあるパターン。
その裏にある「投資家の心理」を理解すればダブルトップ・ダブルボトムが出たからといって焦ってエントリー、ということがなくなります。
ダブルトップ・ダブルボトムが出ても全く意識されていないっていうこともありますからね。
知識の一つとして「ダブルトップ・ダブルボトム」っていうのは覚えておきましょう。
パターン通りに動いてこないのが相場。
全部が全部パターン通りに動いていたらみんな勝ってますからね~。
ダブルトップ・ダブルボトムが出てる時のトレーダーの心理を理解することでパターンに惑わされず判断できるようになります。
知識として入れておけば
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]ダブルトップが出ているな・・・だけど市場に意識されていそうなポイントが見つからないからひとまず様子見かな![/chat]
っていう判断も出来ます。
ダブルトップ・ダブルボトムが出る理由を理解していないと
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]ダブルトップが出てるから相場転換だな!売りでエントリー![/chat]
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]・・・撃沈・・・。[/chat]
っていうパターンになっちゃいますから!
[aside type=”boader”]「ダブルトップ・ダブルボトム」は相場の転換点でよくみられるパターンだが、必ずしもそうはならない!
あくまでよくあるパターンの一つ![/aside]
と覚えておきましょう!
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