あなたはOCO注文(オーシーオー注文)を知っていますか?
OCO注文は、あらかじめ利食いと損切りの注文を同時に出せるやり方。
なので
- はっきりとした支持線・抵抗線がある場合
- トレンド否定のポイント
- 利食い目標値
この辺りがはっきりとしていればかなり有効な注文方法になります。
今回はこの「OCO注文」を使って支持線(サポートライン)までの動きを取っていくトレード。
時間のない中でも利食い・損切りを同時に出せれば相場に張り付くことなく利益は出せるんです。
OCO注文とは?
OCO注文とは、One Cancels the Other(ワンキャンセルアザー)注文の略で、
2つの注文を同時に出し、片方の注文が約定するともう片方が自動的にキャンセルになる注文方法。
例えば、ドル円の現在価格が1ドル100円だとしましょう。
1ドル100円で買い注文を出します。
その際にOCO注文を使うと、
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]110円になったら決済する注文
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]90円になったら決済する注文
この2つの注文を同時に出せるんです。
1ドル100円で買っているので、
110円になったら利食い、90円になったら損切り、ですよね?
利食いと損切り、2つをあらかじめ決めてその価格になったら決済する、
という注文を出せるわけです。
で、110円で決済すれば90円に設定していた損切り注文はなくなり、
90円で決済すれば、110円に設定した利食いの注文は自動的にキャンセルされる、というわけ。
僕のように”スキマ時間”で利益を出す上では外せない注文方法。
あらかじめ利食い・損切りを設定しておけますからね、相場に張り付く必要がないのは大きなメリット。
その他にも、市場ではっきりとした支持線・抵抗線が確認できる場合も有効です。
支持線・抵抗線は明確に超えてこない場合、その価格帯は再度反発する可能性が非常に高いポイント。
利食いの目安にも使えますし、損切りの基準としても使えます。
相場は支持線・抵抗線の間で推移し、ブレイクすればまた次の支持線・抵抗線となる価格帯に向けて動き出します。
超えてこないのであれば、OCO注文を使って支持線・抵抗線の間の動きをとらえるトレードを僕はよく使います。
今回のトレードも支持線までを目安に仕掛けたトレード。
ここから実際のトレードで解説していきます。
相場環境
取引通貨はユーロドル(EUR/USD)
日足チャートになります。
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直近では売りが強いですね。
移動平均線のデッドクロスを確認できますし、ADXも上昇しています。
ラインチャートで見るとはっきりと流れが分かります。
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終値が切り下がり、下落していることがはっきりと分かりますよね。
ってことで、ここで売りエントリー。
で、このチャート、直近でつけた安値があるんですが・・・、
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この価格帯で止められ、ここを起点に上昇していますよね。
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こういった動きをしている場合、この価格帯が支持線・抵抗線になっている可能性は高いです。
チャートの左側を見てみると・・・
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ちょっと見づらいですが、直近の安値である1.11447ドルで何度か反転していますね。
レジサポラインとして機能していることが分かります。
直近では下落の勢いが強く出ていますが、支持線となっている価格帯があるのでここから下は狙いません。
ここから下へはこの価格帯を明確にブレイクしてからです。
ブレイクが確認できない以上は再度反転する可能性が高いですからね、欲張るようなことはしないのです。
OCO注文でエントリー
直近の安値が支持線として機能していることは分かりました。
なので、この価格帯まで到達したら利食いしたいわけです。
ここで「OCO注文」を使います。
反発している価格帯に到達した時点で決済することで、反転してから決済するよりも利益は多く残せます。
抜けるかどうかわからない状況を見守るより、反転の可能性の高いところで利益を確定した方が期待値としては高いですからね。
エントリー後の動き
エントリー後、価格はそのまま下落
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直近の安値である1.11447ドルでOCOによる決済でした。
で、ここで見てほしいのが長いひげを形成していますよね?
以前の記事で「ローソク足のヒゲ」について考察しました。
明らかにその動きが出ていますね。
寄り付きから下落し続けていたにも関わらず、引けにかけて価格が押し戻されています。
これはつまり下落の動きが続かず、上昇に転じたということ。
ヒゲが長ければ長いほど、この傾向は強くなります。
今回の値動きを見るとヒゲ自体はそれほど長くはありませんが、支持線と見立てた直近の安値付近で押し戻されている動き。
これはこの価格帯が市場に意識されている可能性が非常に高いことを意味しています。
翌日の動きを見てみましょう。
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大幅な下落から一転、翌日は買われていますね。
やはり直近の安値であり、何度か反転している支持線で決済して正解だったようです。
CCO注文で利益を最大化
今回のように決済するべき明確な価格帯がある場合、OCO注文は非常に便利。
とくに僕のようなサラリーマンは夜中寝ていますからね。
日本時間での夜中はニューヨーク市場がオープンしている時間。
ボラティリティは比較的高い時間帯でもあります。
なので寄り付きからの下落が引けにかけて反転する、という動きはよくあることです。
その動きを逐一見張っているわけにはいきません。
昼間仕事だったり家事育児に忙しい人なら尚更。
そこで使えるのが「OCO注文」なんです。
あらかじめ利食いを設定しておくことで利益を取り逃すことがなくなります。
はっきりとした支持線・抵抗線があればなおさら使うべき。
せっかくの利益が利食いしないことによって損失に変わることは避けたいわけです。
欲張ることはせず、取れるところはきっちり取る。
スキマ時間で利益を残す手段としての「OCO注文」
ぜひ使ってみてくださいね。
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