FXにおいて損切りはもっとも重要といっても過言ではありません!
不確定要素の多い為替市場において身を守る唯一絶対の方法が損切り。
間違っていたらすぐに出るということです。
損切りには人によってさまざまなルールがありますね。
今回は僕の損切りのルール、そしてタイミングについて
実際のトレードで解説していきます。
はっきり言いますが・・・
FXは損切りしなければ勝てません!
詳しく解説していきますね。
損切りとは?
まず初めに損切りについて。
損切りとは、
損失を確定してポジションを決済することです。
損切りは必要ないという考えの人もいますが、
僕の中ではありえないです。
なぜかというと、FXで勝率100%などあり得ないから。
負けることが当たり前にあるのに、
許容できる損失額でポジションを閉じずに保有し続ける、なんてありえないです。
損切りは自分の身を守る術なんです。
自分の仕掛けたトレードすべてで利益を得ることが可能でしょうか?
どれだけ詳細に分析しようと未来のことは誰にも分りません。
確信をもって仕掛けたのに逆方向に価格が動くことなんてしょっちゅうあります。
そんなことは当たり前。
仮に損切りを置かず、ポジションが逆行した際、
損失に限度はありません。
増え続ける負債をずっと眺めることになります。
そうなる前にポジションを閉じればいいと考えるかもしれませんが、
出来ないんです。
人は機械ではありません。
感情が絶対入ってしまうんです。
含み益が一転、巨大な含み損になったとしたら、
あなたはどう思いますか?
[chat face=”817-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]また価格は戻るはず[/chat]
[chat face=”817-1.png” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none”]もう少しだけ価格が戻ったらポジションを閉じよう[/chat]
[chat face=”817-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]さっきまで含み益だったんだから、この逆行は一時的な逆行だ[/chat]
こう思ってしまうんです。
価格はそんなことお構いなしに動きます。
仕掛けた方向と逆行しているのであればそれが現実です。
大きな損失を目の前にして冷静にポジションを閉じる、なんてことはできないんです。
だからこそ自分の許容できる損失でポジションを強制的に閉じてくれる「損切り」は絶対に入れておくべきだと僕は考えています。
大事なのは損をどれだけ低く抑えることができるかです。
損失を小さく抑えれば残った資金でいくらでもトレードできます。
生き残るために損を受け入れるんです。
損切りを実際のトレードで解説!
ではここから実際のトレードで僕がどういった考えで損失を受け入れているか解説していきます。
トレード通貨はドル円。
コロナショックで急激な円高相場から一旦落ち着き、やや価格を戻したところ。
左側の値動きと比較すると急激にボラティリティが上がっているのがわかりますね。
移動平均線が3本とも下向きに推移し、ADXも55.25と非常に強力な下降トレンド。
ほとんど一直線に近い形で暴落したあと、やや価格を戻しています。
どれだけ強いトレンドでも永遠に勢いが続くわけではありません。
トレンドの動きは何度も押しや戻りをつけながら上昇下降の放物線を描きます。
今回の相場状況もコロナの影響から暴落しましたが、やはり一旦落ち着きましたね。
基本的に僕が仕掛けるのはこうなってからです。
つまり、押しや戻りをつけたところでタイミングを計って仕掛けます。
列車が最高速度で走っている中で飛び乗るようなことはしない、ということ。
それは自殺行為となんら変わりません。
ここぞというタイミング、それが値動きの調整段階であり、
その時が来るまでじっと待つんです。
仕掛けは前日安値をブレイクしたところ
暴落の動きをじっと待ち続け・・・
いよいよその時が来ましたね。
価格を戻したところから、前日安値を下へ抜けています。
戻しの動きから前日安値をブレイクした、ということは
再度下落の動きが強まったということ。
移動平均線は相変わらず3本下向きで推移し、
ADXも強いトレンドを示しています。
相場状況が強い下降トレンドの中、
シグナルである前日安値ブレイクで仕掛けます。
変動が激しいときはストップは広く置く!
ボラティリティがかなり高いので、ストップ位置も広く取ります。
ATR(Average True Range)も1.733とかなり値動きが荒い状況ですしね。
ATRとは真の値幅の平均のこと。
一定期間の値動きの幅の平均をとった値です。
今回の場合だと、14日間の値動きの平均が1.733(1円733銭)
つまり一日平均で1円と733銭動いている、ということです。
ドル円が一日で1円以上動いているのでかなりボラティリティが高い相場状況です。
平均で1円733銭動いているということは、1日でそれだけ動いても何らおかしくないということ。
なのでストップはその平均よりも広く取らなければノイズのような値動きに引っ掛かってしまう可能性が非常に高いということです。
今回のようなボラティリティの高い状況でならなおさら。
強いトレンドが出ていてもボラティリティが高いということは
それだけ値動きが逆行する可能性も高いんです。
つまりこの荒い値動きの範囲よりも外にストップを置かなければ
ノイズに引っ掛かり損失を出してしまう可能性が高まるということです。
なので僕は基本的にATRの2倍の位置にストップを置きます。
平均の2倍逆行すれば、その動きはもはやノイズと呼べるレベルのものではありませんから。
そんな動きにいつまでも期待を込めてポジションを保有し続ける必要はありません。
さっさと損失を確定し、次のトレード機会を探したほうがずっといいです。
仕掛けた後の逆行!
仕掛けたあと、割とすぐに逆行・・・。
まぁ間違えることはしょっちゅうですからね。
大事なのはここから。
どれだけ損失を抑えるかです。
かといって根拠がくずれていないうちに(まだ反転のシグナルが出ていないうちに)
手仕舞いするのはせっかくトレンドに乗れているのに機会損失につながります。
僕の場合、手仕舞いはトレンドが否定されたタイミングですが、
段階的に手仕舞いする場合があります。
それが前日の高値を上回って引けた場合です。
トレンドの定義は高値安値の更新ですから、
その定義がくずれた段階でそのポジションは黄色信号です。
いつ反転してもおかしくないです。
ですがその動きが一時的なノイズの可能性もあるわけで・・・。
[chat face=”2803023_2up.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]ん~・・・どうしよう・・・[/chat]
となった場合、僕はポジションの半分を閉じます。
半分を決済してしまえば、
逆行した場合、損失は減らすことが出来、
順行した場合、残りのポジションが利益を確保してくれます。
FXのいいとことはポジションを段階的に調整できるところ。
そしてこの段階的にポジションを調整することこそ、僕が利益を出し続けているカギでもあります。
正直仕掛けや手仕舞いの手法はどうだっていいです。
ポジション調整、資金管理こそ勝っていくためにはもっとも重要。
僕の目的は利益を出すことです。
極力、損失は出したくないんですよね。
ですが、損失は避けることができない以上減らすしかないんです。
時には直観も大事
ポジションの半分を決済する、と先ほどは言いましたが、
僕は今回、前日の高値を上に抜いた時点で損切りました。
なぜかというと・・・”直感”です。
なんというか、うまく言えないですけど嫌な予感がしたんですよね。
基本的に僕は
持っているポジションに不安を感じたらすぐに切ります。
値動きを見ているとあまりにも動く速度が速く感じたんです。
ほとんど一直線に暴落した場合、戻す時もそれなりの速度で戻ります。
行き過ぎた過熱感は長くは続かない、ということです。
今の相場状況を考えるとボラティリティが非常に高いです。
なので、暴落と同じくらいの速度で戻す可能性も高いように感じたんですよね。
なのでここで決済し、損を確定させます。
その後の値動き
トレード後の動きを見てみると・・・
嫌な予感が的中しましたね。
見事なまでのV字反転。
ボラティリティの高い市場ではこういったことが起きます。
僕はこういった異常ともいえる値動きをしている際は
損切りを広げるはもちろんですが、ポジションサイズも減らします。
リスクがある上に、今回のようなV字反転する可能性も非常に高いので。
ボラティリティの高い市場ではいつも以上にリスク管理は徹底しなければいけません。
確かに自分の思っている方向に大きく伸びることもあるでしょう。
ですが僕はその逆、大きく損をする可能性があるのであればリスクを重視します。
長期間で利益を出していくことが目的である以上、一時的な急騰急落の動きで大きな利益を狙うようなことはしません。
大きな損失で資金を失ってしまっては元も子もありませんから。
資金があればトレードはできますが、なければ取引できませんからね。
こういった急激な変動では大きな利益を得る可能性もある反面、
大きな損失の可能性もある、というのは必ず頭に入れておいてくださいね。
少額でも損失を減らし、利益を積み重ねていくほうが何倍も大事ですから。
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