FXは投資である以上、リスクはあります。
価格が予想外の動きをするなんてのは日常茶飯事ですからね。
そういった価格の動きはコントロールできないリスクであり、このリスクは投資である以上避けることは出来ません。
ですが、自分でコントロールできるリスクもあります。
ポジションの大きさだったり、流動性の高い通貨ペアで取引したり・・・。
そして自分でコントロールできるリスクに「トレーリングストップ」と呼ばれるものがあります。
今回は「トレーリングストップ注文」を使ってリスクをコントロールしながら利を伸ばしていったトレードを解説します。
トレーリングストップ(トレール注文)とは?
トレーリングストップ注文とは簡単に言うと、
”価格の動きに合わせて損切り(ストップ)の位置をずらしていく注文方法”
のことを言います。
「トレール注文」とかっても呼ばれますね。
このトレーリングストップのいいところはリスクを限定しながら利を伸ばしていけること!
損失を限定しながら値動きに追従していけるんです。
トレーリングストップを使ったトレード
で、このトレール注文・・・
威力を発揮するのは強いトレンドが形成されている状況です。
[chat face=”817-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”] 目先の支持線や抵抗線がなく、利益を伸ばせるだけ伸ばしたい![/chat]
そんなときにもっともトレーリングストップがいきてきます。
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ではここから実際のトレードで解説していきます。
豪ドル円日足
直近の値動きを見ると下降トレンドを形成していますね。
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]移動平均線が3本とも下向き
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]ADXが25を超えている
この2つのことから強いトレンドと判断できます。
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仕掛けの基準を満たしているので、あとはどこで仕掛けるか?ですが、
仕掛けは前日の安値をブレイクした場面です。
仕掛け
強いトレンドが形成されていても、この動きが永遠に続くということはありません。
トレンドの定義は”高値安値の更新”ですから、前日の安値を更新すれば
トレンドの継続と判断し仕掛けます。
僕の場合、いくら強いトレンドと判断できても
高値安値を更新していなければ仕掛けることはしません。
早すぎる仕掛けは「ダマシ」にあう可能性が高まりますから。
ダマシに引っ掛かるくらいであれば多少仕掛けは遅くても問題ないです。
(リスクリワード比率が悪ければ仕掛けることはしませんが)
仕掛けが早すぎて損失を出すくらいであれば、少しばかりの利益を捨てても
しっかりと動きを確認してから仕掛けた方がずっといいです。
僕の場合、仕掛けが早すぎると決まって上手くいかないんです。
なので、前日の安値をブレイクするまでじっくりと待ちます。
強力なトレンドには乗り続ける
豪ドル円日足
仕掛け時点の画像は取り忘れてしまいましたが、
黄色で囲ったところ、前日の安値をブレイクした段階で仕掛けました。
仕掛けたあと、想定通り価格は下落。
で、含み益になっているわけですが・・・
じゃあ、どこで利食いするか?
という点ですね。
僕の場合、過去に意識されている価格帯、
強い支持線・抵抗線までを利食いの目安にしています。
https://sukimatimefx.com/trade-diary-16/
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今回のトレードでも強い支持線までを利食いの目安にしたいところですが・・・
相場状況を確認すると、直近の価格では強い支持線が確認できません。
つまり、
この下降トレンドはどこまで行くかまったくわからない、
ということです。
こういった場合、僕は流れが変わるまでポジションを保有し続けます。
損切り位置を引き下げながらトレンドに追従していく、ということです。
損切り位置を引き下げ、リスクを限定しながら利を伸ばす。
そこで活きてくるのが「トレーリングストップ」
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価格は伸び続けることはありません。
ですがトレンドは、きっかけが無ければ簡単には止まりません。
支持線が確認できない以上、ポジションを保有し続け大きな利益を狙っていくほうが期待値は高いと判断したんです。
強力なトレンドが出ているので利は伸ばせるだけ伸ばします。
トレーリングストップは価格の戻しを待つ
利を伸ばせるだけ伸ばすとは言ってもいつ流れが変わってもおかしくありません。
儲けを出すのが目的である以上、利益は守らなけれいけませんからね。
そこでトレーリングストップを使い、損切り位置を引き下げながらトレンドに追従していく、という方法をとるんです。
仮に流れが変わってもストップ(損切り)の位置はポジションの方向に動かしているので利益を守り、損失は減らすことができますから。
ではどの時点でストップを動かすかというと・・・
「価格の戻りが確認でき、再度トレンド方法へ動き出したところ」です。
急騰・急落の動きはどれだけ勢いが強くても必ず調整の動きが来ます。
価格の調整から再度トレンド方向に動き出せば、トレンドは継続していると判断できますから、
ストップを引き下げるのはそこです。
反対に調整の動きから流れが変わるようであればすぐに手仕舞いし、利益は守ります。
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では先ほどの「豪ドル円日足」チャートを見てみてください。
価格の下落が一旦止まり、戻しをつけていますね。
この調整から再度トレンド方向に動いたときがストップを移動させるタイミングです。
このチャートでいうと・・・
⇧ここですね。
戻しをつけてから、再度安値を更新し
下落しています。
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このタイミングで初期ストップ位置を引き下げます。
仕掛け位置よりも下に来ているので
この時点で価格が逆行しても利益になります。
トレンドとは逆方向(今回の場合だと上昇)したにも関わらず
そのいきおいは続かず安値を更新したということは、
まだまだ下落のいきおいの方が強い、ということです。
戻り目を待ってストップを移動させる理由
価格が伸びたからといって、すぐにストップを移動させないのは値動きには”ノイズ”と呼ばれる動きがあるからです。
せっかくトレンドに乗っているのに、一時的なノイズに引っ掛かり損切りしてしまうのは機会損失ですからね。
僕が長い時間軸を使うのはそう言った値動きをじっくりと観察したいからです。
短い時間軸だとそうはいかないですから。
大きな流れはいつだって短期的な値動きより強いです。
僕はその動きに乗りたいんです。
さらにトレールで利益を伸ばす!
ストップ位置を移動させ、損失を限定し利益も確保しました。
あとはストップを移動させながら、トレンドについていくだけです。
ここでさらに戻り目をつけ、再度安値を更新しましたね。
先ほどと同じようにさらにストップ位置を引き下げます。
トレード結果
豪ドル円日足
ストップ位置を移動させ、トレンドに追従していきましたが、
移動平均線がクロスし、短期戦が中期線を上回りましたね。
長期戦はまだまだ下向きですが、僕は少しでも流れが変わったらすぐに出ます。
せっかくの利益を損失で終わらせたくありませんから。
流れが継続するようであればタイミングを計ってまた入りなおせばいいだけ。
損切りを躊躇し、損失を増やすよりはずっとマシです。
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FXで勝つにはどれだけ損失を減らせるかにかかっています。
大きな利益で負けを取り返すのではなく、
損失をできるだけ抑えながら期待値を積み重ねていくんです。
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期待値とは今回のように、強い支持線がなくトレンドが継続していく可能性が高い状況のことです。
その際も第一に考えるのは、
いかにしてトレンドに乗りながら損失を抑えていくか?
という点。
一度設定したストップ位置をいつまでもそのままにしておく必要はまったくないんです。
状況は常に変わっていますから。
状況が変わったときには素早く抜け、利益を守る。
今回解説した「トレーリングストップ」
損失を限定し、利益を最大化していくために役立ててくださいね。
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