FXの週またぎは本当にリスクが高い?長期トレードの追証と短期トレードのリスク

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今回は長期トレードと短期トレードのリスクのお話。

あなたはこんなことを考えていませんか?

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]長期トレードは週をまたいでポジションを持つから追証の危険がある

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]短期トレードならその日のうちに決済できるから長期に比べてリスクがない

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]短期の方が細かい値動きを狙うから大きな動きを狙う長期トレードよりも逆行のリスクがない

・・・果たしてそうでしょうか?

僕は全く逆で長期に比べて短期の方が圧倒的にリスクが高いと考えています。

本当に短期トレードの方がリスクが無いのか?

長期トレードはリスクが高いと考えている人は
その常識を疑ったほうがいいかもしれません。

目次

週を持ち越すのは追証のリスクがある?


まずほとんどの人が考えるFXのリスクは”追証”のリスクでしょう。

追証とは、簡単に言えば
追加で証拠金を払うこと!

FXはレバレッジ取引ですから
自分の資金を証拠金としてFX業者”担保”に入れます。

証拠金を担保として入れているわけですから
そのお金をもとに取引させてくれるんです。

資金を担保に何倍ものレバレッジをかけて通貨を取引できるわけです。

レバレッジなしだと、
例えば100万円分の取引をしようとすれば
資金が100万円必要ですが、
レバレッジ25倍だと
資金が4万円で済むんです。

25倍なので100÷25=4、となるわけです。

4万円の25倍だと100万円ですよね。

100万円分の取引をしたいならレバレッジ25倍で4万円の証拠金を入れてね、ってことです。

ですが当然FX業者も慈善事業ではありません。

この証拠金以上の損失を出したら、
足りない分の証拠金は払わなければいけないんです!

ただ通常であれば証拠金が足りなくなりそうであれば
FX業者の方で強制的に決済します。

これが“強制ロスカット”と呼ばれるもの。

[chat face=”817-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]4万円分の担保しか受け取っていないからこれ以上損失増えると
証拠金もっと欲しいよ。
だから一旦決済しちゃうね![/chat]

って感じで強制的にポジションは切られます。

まぁ普通は損切りも置いておきますし、
証拠金の限度いっぱいにポジションをとるなんてことはしないので強制ロスカットというのはほとんどありません。

一回負けたら資金全部吹っ飛ばす、なんてことはやりませんよね。
(もしそういった一発逆転ギャンブルをやっている方がいたら今すぐやめましょうね)

ただし、この”強制ロスカット”が発動するのはFX業者があいている時だけなんです!

土日やお正月とかは業者は閉まってますよね。

つまり土日に急変動があった時はFX業者の方で強制的にポジションを閉じることができないので
損切りを置いておこうが、そこで決済できないんです。

急変があって自分の想定していた損切りポイントを過ぎて市場がオープンすれば
その分の損失はカバーしなければなりません。

そして保有しているポジションに対する証拠金が足りなくなれば”追証”が請求されます。

証拠金足りなくなったから追加で証拠金払ってね、と言われるわけです。

FX業者が開いている間は本当に安全か


で、FX業者が開いている間は損切りを置いておけば
そこで決済してくれるから安心だ、と思っていませんか?

想定以上の損失を被ることはない、と。

[chat face=”817-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]だから週を持ち越すのは危険[/chat]

[chat face=”817-1.png” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none”]週をまたがない短期取引の方が安全[/chat]

普通の人はそう考えるでしょうし、それが常識といわれていることかもしれません。

さて、本当にそうでしょうか?

そもそも短期取引だからといって指定したレートで決済してくれる保証はありません。

そして急激な変動が土日に起こるとは限りません。

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]スイスフランショック

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]アップルショック

などが有名ですね。

スイスフランショックはスイス中銀による為替介入の突然の撤廃が発端。

スイス中銀は、スイスフランのレートを維持するために為替介入を行っていたのですが、
突然やーめたって言ったわけです。

しかも無制限で介入するといっていたわけですから、さぁー大変。

安全通貨と呼ばれていたスイスフランは突如大暴落。

1時間で5000pipsの大暴落。

ドル円が1時間で50円暴落したといえばわかりやすいでしょうか?

1ドル120円が1時間後には70円になったようなもんです。

これだけの速度で暴落してしまうとFX業者の決済システムが追いつくはずがありません。

世界中に追証の嵐が吹き荒れました。

しかもこれは土日に起こったことではありません。

たとえ業者が開いている時間帯だろうが、決済システムが追いつかないほどの暴騰暴落であればどんな時でも追証のリスクはあります。

リスクのない投資なんてないんですよね、実際。

僕が大きすぎるポジションを取らないほうがいいと考えているのはこのためです。

週の持ち越しなんかではなくて、そもそもポジションの大きさの方が問題。

証拠金いっぱいのポジションをとればちょっとの暴騰暴落ですぐに追証です。

証拠金に十分余裕を持たせてポジションは小さく。

小さなポジションで大きな値動きをとらえたほうがずっとリスクは少ないんです。

短期的な値動きはときに想定外の動きをすることもありますからね。

狭いストップはノイズのような値動きに引っ掛かるリスクが大きいんです。

大きな値動きをとらえるのはどうしても時間がかかります。

当然、週を持ち越すこともあります。

だからその分ポジションサイズを小さく、損切りも広く取るんです。

使う時間軸も広く、日足以上の足を使います。

通常、強力なトレンドが形成されている状態で、
反対方向に大きな窓を開け、逆行するということはほとんどありません。

それに土日は世界のほとんどの市場が閉じています。

中東の一部の市場だけなんです、開いているのって。

ロンドンやニューヨーク市場がFX市場では出来高のほとんどをしめます。

土日は出来高が極端に少ないので、値動きも限定されます。

短期足のノイズの多い値動きに
狭いストップと大きなポジションで取引するより、
長期足で広めのストップと小さなポジションで取引するよほうがずっとリスクは少ないんですよね。

短期トレードはその日のうちに決済するからリスクはない?


その日のうちに決済すれば本当に安全でしょうか?

先ほどと被りますが、週を持ち越さないから安全だということはないですよね。

スイスフランショックのような暴騰暴落なんていつ起こってもおかしくありません。

あれだけのスピードで暴落してはそもそも決済システムがダウンしてポジションを閉じることはできなくなりますからね。

そもそもその日のうちに決済するのが安全かどうかがまず疑問です。

だって1日で動く値幅なんてたかが知れています。

まだまだトレンドが継続しているのにポジションを閉じる意味はあるんでしょうか?

リスクがあるからと言ってせっかくトレンドに乗ることができたのに決済してしまうのはもったいない。

トレンドはきっかけがなければ継続します。

きっかけはファンダメンタルだったり、抵抗線となっている価格だったりありますが、
伸びているのであればポジションを閉じるメリットはないです。

お金を儲けるのは時間がかかります。

どんな分野でもそう。

その日のうちに大金が転がり込んでくるなんてことは無いんです。

それよりも利益が少ないほうが問題。

利益を出せるときに出しておかないと、一回の負けで資金は吹っ飛びます。

負けは絶対に避けることはできないんですから、
勝てるときに勝っておかないと。

トレンドが形成されているのにポジションを捨てるから
コツコツ勝ってドカンと負けてしまうんです。

お金儲けには時間がかかる。

だから動きが出ているのにその日のうちに手仕舞いするべきではないんです。

大きな値動きと小さな値動きでは小さな値動きの方がリスクがない?


長期足の大きなトレンドと短期足の小さなトレンド、
どちらの方がリスクがないんでしょうか?

短期足のトレンドは確かに動きがはやく、
とらえれば短時間で利益を得ることができるので魅力的に見えるかもしれません。

ですが、しょせんは短期の小さな動き。

そんな動きは簡単に風向きが変わります。

簡単に風向きが変わるような状況ってリスクがないでしょうか?

方向性はあっているのに損切りしてしまうのは
短期のノイズに引っ掛かってしまうからです。

方向性が出ていてもノイズは必ずあります。

ただ、その値幅が問題。

短期足で見ると大きく動いているように見えても
長期的に見れば大したことない動きってのはよくあります。

であれば短期のノイズの動きの多い状況で取引するより、
長期の値動きを見て、その中でストップも広めにとって取引していったほうが
ノイズに引っ掛かる可能性も低くなり、リスクも減ると思いませんか?

僕は長期の値幅を狙うのと短期の値幅を狙うのとでは
短期の方がリスクが高いと考えています。

時間枠が短くなればなるほど、簡単に流れって変わりますから。

まとめ


ここまで長期トレードと短期トレードに対するリスクについて僕の考えを書いてきました。

そもそも追証ばかりをリスクとしてとらえるのは間違っています。

じゃあ追証がなければリスクはないのか?
って言われるとそうではありませんよね。

暴騰暴落のリスクを考えるよりも
普段のトレードのリスクを考えるほうが先です。

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]ポジションサイズは適切か?

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]短期のノイズのような動きばかりを狙い、損切りを繰り返していないか?

[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]大きなトレンドを把握できているか?

週を持ち越して追証を請求されたらどうしよう・・・

と考える前に普段のリスク管理は適切でしょうか?

確かに週を持ち越すリスクはあります。

ただ、普段のリスク管理が疎かだと
そちらで資金がパンクします。

出来高が限られている土日のリスクを考えるなら、
日々のトレードリスクを考えたほうがいいです。

追証のリスクがないからと言って
普段のトレードで損切りを繰り返していたら元も子もないですからね。

僕にとっては長期トレードよりも短期トレードの方がよっぽどリスクがあります。

簡単に風向きが変わり、ノイズだらけの状況で戦おうとは思いません。

嵐の中、わざわざ出かけることはしないということです。

お金儲けには時間がかかるんです。

短期トレードでサクッと儲けようだなんて思わず、
じっくり腰を据えていったほうがリスクは減ります。

ポジションサイズだったり、狭すぎるストップだったり、無謀なトレードが減りますからね。

以上、長期トレードの追証と短期トレードのリスクについてでした!

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