どもこんちわ!
経済指標ってたくさんありますよね~。
全部覚えるのは大変ですし、何より一つ一つ意識していたら全然トレードなんて出来ませんよね。
なので今回は
「これだけは覚えておきたい経済指標3つ」
をテーマに書いていきたいと思います。
「これだけは」っていう意味はトレンド転換のきっかけになったり一瞬で数百pips動いたりする経済指標。
もちろん大事な指標はいっぱいありますが、市場の流れを大きく変えてしまう指標ってのは多くないです。
なのでとりあえずここだけは押さえていきましょう。
特に重視すべきはアメリカ経済指標
注目するのはアメリカの経済指標です。
これはドルにモロに影響が出るからなんですね〜。
ドルは世界の基軸通貨。
ドルの値動きは市場に与える影響が強いんですよね。
アメリカ経済指標の中でも特に注目すべきは2つ。
雇用統計と政策金利(FOMC政策金利)です。
キングオブ経済指標!米・雇用統計
これはFXをやっている人なら誰でも聞いたことがある指標ですよね。
経済指標と言ったら雇用統計といっても過言ではないぐらい市場参加者みんなが意識している指標。
雇用統計って?
雇用統計、雇用統計といってもこれは一つの指標じゃなんです。
10個くらいの指標を全部まとめて❝雇用統計❞って呼んでいるんですね。
労働者の数とか失業した人の割合、「統計」をまとめたものが【雇用統計】と呼ばれています。
[aside type=”boader”]
「失業率」
「非農業部門雇用者数」
「週労働時間」
「平均時給」
「建設業就業者数」
「製造業就業者数」
「小売業就業者数」
「金融機関就業者数」
etc…
[/aside]
これらが雇用統計の内訳。
この中でも重要なのは2つ。
- 非農業部門雇用者数
- 失業率
です。
これらは市場にかなりの影響を与えてきます。
非農業部門雇用者数とは?
農業を除いた産業で働く雇用者数のこと。
農業以外の事業所(民間企業や政府機関など)の給与支払い帳簿を基に集計された就業者数になります。
失業率に比べ、前月の雇用の動きをいち早く映すとされます。
まぁ要は先月と比べられやすいってこと。
失業率とは?
失業率は読んで字のごとく働く人が失業した割合。
どれくらいの人数の人が失業状態にあって、割合がどれくらいかを%で表した数字が失業率。
こちらも非農業部門雇用者数と並んでアメリカの経済状況をあらわす重要な指標です。
二つはどちらも経済の状態を表しています。
簡単に言えば
どれぐらいの人が働いていて、どれくらいの人が働いていないか?
例えば普段の生活で考えてみてください。
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]働いている人がたくさんいて、仕事なんてくさるほどある![/chat]
という状況なら
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]景気、いいな~[/chat]
と思いますし、逆に
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]失業者がたくさんいて仕事がなく、たくさんの路上生活者がいる・・・[/chat]
という状況なら
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]景気が悪いな・・・[/chat]
と思いませんか?
市場も同じで
[aside type=”boader”]
- 雇用者数が前月より多ければ景気は上向き
- 前月より少なければ景気は下向き
[/aside]
と判断されるわけです。
失業率も
[aside type=”boader”]
- 前月と比べて失業者が多ければ景気は下向き
- 失業者が減っていれば景気は上向き
[/aside]
と判断されるわけですね。
市場には予想値がある
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]じゃーこの雇用統計がくる度に相場は二転三転するの?[/chat]
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]相場はそう単純じゃないんだよね~。[/chat]
あらかじめ決まっている
「予想値」
というのがあるんです。
この予想値というのは経済指標の発表前にどれくらい動くかをあらかじめ予想した値があるんです。
FX会社の経済指標にもありますし、Yahoo!ファイナンスとかでもあります。
各会社によっても予想値が微妙に違う時もありますが、ほぼ変わりません。
言ってみればこの「予想値」こそが市場の予想。
つまり市場がどれくらい動くかっていうのは市場の中であらかじめ把握されてるんですね。
- どれくらい動きそうか?
- 先月と比べて下がってるのか?上がっているのか?
っていうのはもう予想されてるわけです。
なので経済指標があるたびに値動きが急変する、ってことはないんです。
あらかじめ予想されているので、予想されている範囲で動いた分には値動きにはあまり影響を与えないんですよね。
相場が急変するとき
経済指標後、相場が急変することがあります。
これは指標の予想値と比べて結果が大幅にずれていた時
あらかじめ予想されている範囲で動く分には特に目立った値動きはしませんが、予想と大幅に違う結果が出たときは値動きが荒れるんです。
この二つが大きく開くと相場は急変します。
為替市場は予想していないことがあると値動きに現れるんですね。
ダウ理論における【平均はすべての事象を織り込む】ってのもここにつながってきます。
市場ってサプライズに弱いんですよね。
[aside type=”boader”]
- 北朝鮮のミサイル
- イギリスのユーロ離脱
- アメリカ大統領選でトランプ当選
[/aside]
とか。
誰も予想していなかったことが起こると市場は混乱し、それが値動きに現れるんです。
雇用統計後の値動き
この雇用統計後の値動きってのは発表後に大きく値が動く場合があります。
雇用統計発表後に急激に上に動いたと思えば下に戻し、更に下へ動くってことはしょっちゅうあります。
雇用統計前後のエントリーは控える
上下に50pipsとか多い時には100pips前後動く時もあります。
しかも決まった方向ではなく上下にってがポイント。
方向性がない値動きをするんです。
上にいったかと思えば下へ行く、目まぐるしく価格が変わるので雇用統計前後のエントリーは控えた方がいいです。
もちろん雇用統計を狙ってトレードを仕掛けるトレーダーもいます。
人によっては雇用統計のときにしかトレードしない人も。
ただし・・・
相当に難しいです。
先ほども言いましたが方向性のない値動きをするんですよね。
上下にぐいんぐいん動くので長期の流れなんて関係なく動きます。
長期の流れを重視する自分としてはこーいった値動きの時はエントリーしない方が無難だと思います。
リスクヘッジにもなりますし。
ポジションを持っていた場合は決済してしまった方がいいと個人的には思いますね。
トレンドのきっかけになる各国政策金利
2つ目は各国の政策金利。
市場に影響力が強く、トレンドのきっかけなるのがコレ。
各国の金利を上げるとか下げるとかっていう発表ですね。
単純に金利が上がれば買われますし、下がれば売られます。
金利ってのは景気に密接に関係してるんですよね。
しかも中央銀行、つまり国が決めるので政策金利は市場に絶大な影響力をもってるんです。
これでトレンドが切り替わることはホントに多いです。
政策金利が控えている時もリスクヘッジのため、ポジションを整理すべきだと僕は思います。
政策金利後に出たトレンドを狙う方が利益は取りやすいです。
長期にわたってトレンドを形成するきっかけになる指標なので確実にチェックしておきたい指標。
もちろんそこまで動きが出ないこともありますが、リスクを考えると政策金利前後のトレードは控えた方がいいでしょうね。
2つの発表日時と時間
これら2つの指標は発表日時と時間が決まっています。
アメリカ雇用統計発表日時
これは毎月第1週の金曜日と決まっています。
- 夏時間:日本時間21時半
- 冬時間:日本時間22時半
アメリカ政策金利発表日時(FOMC政策金利)
年8回、6週間ごとに火曜日と水曜日の発表です。
- 夏時間:日本時間午前3時15分
- 冬時間:日本時間午前4時15分
ちなみに夏時間と冬時間については
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【夏時間】
3月第2日曜日~11月第1日曜日
取引時間:(日本時間)月曜午前7時~土曜午前6時
【冬時間】
11月第1日曜日~3月第2日曜日
取引時間:(日本時間)月曜午前7時~土曜午前7時
[/aside]
となっています。
各国の要人発言
3つ目は各国の要人発言。
要人の発言により相場が急変することがあります。
最近で言うと、トランプ大統領の中国に対する報復関税の導入とかですね。
他にはFOMC(連邦公開市場委員会)のイエレンFRB議長、EBC(欧州中央銀行)のドラギ総裁とか。
政策金利を決めている組織のトップ2人の発言で市場が動くことも多いです。
イエレン議長発言でドルが、ドラギ総裁の発言ではユーロの値が大きく動く場合もあるので指標の予定に入っている場合は注意してみておいた方がいいでしょうね。
この要人発言は指標予定に入っていても予想はされないです。
予想、結果ともに空白になっていますね。
要人の発言は予想できないんです。
だから結果も出せないというわけ。
相場が動くきっかけにはなりますが、どうなるかは誰にも予想できないんですよね。
まとめ
世界の基軸通貨、ドル。
市場に影響を与えるドルの値動きってのはアメリカの経済指標で決まります。
必然的にアメリカの経済指標をチェックすることは相場の動きを見るためにも必ず押さえておきたい指標になります。
他にも小売売上高、GDPなども値動きに影響を与える指標になりますね。
そこまで大きく動くことはないですが、場合によっては2、30pipsくらいは動いてきます。
ですが特に
[aside type=”boader”]
- 雇用統計
- 政策金利発表
- 要人発言
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この3つに関しては市場価格が大きく動きます。
特に政策金利に関してはその後のトレンドを大きく左右する重要な指標。
金利が変わってくるため大口取引のトレーダーが資金を大きく動かす場合があるので市場が急変するときがあります。
動くときには一気に動いてくるので特に短期でのポジションを持っている場合は要注意です。
一瞬で損切りって場合があるので。
まぁ逆もありますが予想での取引はギャンブル要素が強いですし、リスクヘッジの為にも前後はポジションを持たない方が無難でしょう。
あせらず、大きく動いた場合はとりあえず待つ。
大きく動いたからってあせってポジションを持つとその後、値が逆行して損切りというパターンはあるあるです。
市場価格は一方向に動き続けるっていう事はあり得ませんから。
短期間で値が大きく動いた場合、必ずと言っていいほど値を戻し、価格の調整が入ります。
トレンドが出るのはそのあと。
ダウ理論におけるトレンドの第2段階を狙っていくわけですね。
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ダウ理論のトレンド第2段階に関してはコチラ
一時的な値動きではなく、押し目戻り目をしっかり確認してエントリーしていくのがリスクを抑え、安定して利益を上げて行くためにも大事ですね。
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