損切り

FXで損切りしないとどうなる?損失が拡大するだけ

FXではよく「損切は早く、利は伸ばす」と言われます。

僕の経験上、本当にこのとおりだな、と考えています。

損を最小に抑え、利食いはゆっくり、伸ばせるだけ伸ばす・・・。

これが不確実性の高い市場で利益を出すためには本当に大事。

今回の記事ではこの「損切は早く」という点を詳しく解説していきます。

損切を早くしないとどうなるか?

ってのを実際のトレードをもとに解説していきますね。

僕が実際にどこを見て早い損切りを決断しているか?

そしてもし、シグナルに従わずに損切りをしなかったらどうなっていたか・・・?

この辺りを参考にしてもらえたらな、と思います。

損を出すのは問題ありません、

問題は大きな損を出してしまうこと。

だから見切りは早く付けなければ行けないんです。

ドル円の上昇トレンドに乗る

今回の取引通貨は「ドル円」

非常に強い上昇トレンドを形成しています。

かなり長い期間に渡って買われていますね。

一旦20日移動平均線を割るほど価格は押していますが、再度上昇に転じています。

人によっては買われすぎている、と考えるかもしれません。

ですが僕はそういったことは全く考えません。

直線的に買われたところから更に買われていくところを何度も見てきましたから。

仮にここが天井だとしてもすぐに切ればいいだけです。

ADXも上昇し始めていますからね。

ここで買いです。

ストップはいつもどおり「ATR」の倍離した位置に置き、相場の振れに引っかからないようにしながら動きを追っていきます。

もみ合いからのブレイク

仕掛けてからしばらく経ち、若干価格はもみ合っていましたが、直近の高値を超えてきましたね。

僕の場合、最初にたてるポジションは少ないです。

100%自分の思った方向に動く保証はどこにもありません。

というか、むしろ間違うことのほうが圧倒的に多いんです。

だから間違ったときでも損失は少なくする必要があります。

確率的に間違うことのほうが多い、良くても50%程度ですから損失を少なくすれば手元に残る資金は多くなりますからね。

最初に動きを確かめるための”試し”のサイズで仕掛けるわけです。

で、その方向への動きが強まったとき、ポジションを追加し、フルポジションに持っていくのが僕のトレード。

今回で言えば、仕掛けたあと価格はもみ合っています。

なので方向性への確証がまだ持てませんでした。

数日もみ合ったあと、直近の高値をブレイクし、ADXも上昇をはじめています。

買い方向に勢いづいてきていますね。

タイミングとしてはこうなったときがポジションを増やすタイミングです。

もみ合っている間はどちらに動くか確証が持てませんから。

もみ合いから価格が上放れたときが確率上、有利になるタイミングなわけです。

しばらく経ち・・・

僕のトレードは動きが続いている間は保有し続けます。

逆に動きが思わしくないときはすぐに出ます。

ポジションを建てている方向に動いているときはタイミングを見てポジションを増やしていきますが、逆方向に動いた場合はポジションを減らしていくんです。

そして、トレンドの勢いが否定された時、すべてのポジションを閉じます。

では先ほどのチャートを見てみましょう。

上昇トレンドの中、価格が押していますね。

トレンドが強ければここから再度勢いよく上がっていっていいはずです。

ですが動きを見ると、上がってはいますが、勢いが衰えていますよね。

狭い値幅の中で小さな陽線をつけましたが、勢いはそこで終わっています。

直近高値を超える気配を見せずに陰線で引けたのでここでポジションを閉じます。

人によってはまだまだ上昇トレンドと捉えるかもしれませんが、僕はここで閉じます。

以前解説した「N字」の否定。

すべては確率を重視し、損失を抑えるため。

少しでも損失の懸念があれば僕はそこでポジションを閉じます。

チャンスはいくらでもあります。

ただ失った利益は戻っては来ません。

やり直しは効かないんです。

トレードは確率のゲーム。

確率的に損をする可能性んもほうが上であれば僕はポジションを閉じます。

長期的に見てそのほうが絶対に有利になるはずですから。

その後

ポジションを閉じてからの動きを見てみましょう。

黄色の○で囲った部分がポジションを閉じたポイント。

下落の始まり、ベストなタイミングですよね。

さらにその後を見てみると・・・

価格はさらに下落。

この動きを見ると、損切りに躊躇した場合、損失は増えていたことがわかります。

損切りは躊躇しない

値動きを100%当てるようなことは出来ません。

確率の中でプレーしていますからね。

どうやったって負ける取引はあるわけです。

大事なのは負けトレードを避ける、ことじゃなく”損失額を抑える”こと。

負けたときにどれだけ損を抑えることができるかどうか。

それが長い目で見たときの結果に繋がります。

1000回のトレードで1回も負けない、なんてことがあるでしょうか?

現実的に考えて無理ですよね。

だから負けたときの損失を出来るだけ抑えるんです。

僕のこの損切りルールは

”どうやったらいかに早くポジションを閉じれるか?”

”どうやったら早い段階で逆行の確率を判断できるか?”

という点だけを考えて編み出したルール。

損切りしないと損失が増えるだけなんです。

これは僕の経験したこと。

「トレンドが強いからいつかは戻るはず」

と考えて戻ってきたことはほとんどありません。

大体が損で終わる。

しかも大きな。

損が拡大する前に切るんです、出来るだけ早く。

利益を得る確率よりも損をする可能性に傾いたらすぐに切るべき。

それを考えたとき「N字ルール」を編み出したんです。

「大きな損を繰り返してしまう・・・」

という方は参考にしてみてくださいね。