ヘッジファンドの帝王と呼ばれる「レイ・ダリオ」氏。
世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツの創業者でもあります。
今回はそんなレイ・ダリオの「成功の原則」をご紹介。
彼が失敗から苦難を乗り越え、どうやって成功に至ったのか?
成功者の考えは投資に関することだけじゃなく、人生にとっても参考になりますよ。
レイ・ダリオについて
レイ・ダリオはアメリカ合衆国の投資家・ヘッジファンドマネージャーである。 1971年にヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエイツをニューヨークで創業し、2013年には世界最大のヘッジファンドとなった。同ヘッジファンドは2021年現在で1000億ドル以上の運用資産を有する。
引用:Wikipedia
1000億ドルを日本円のレート(1ドル135円)で計算すると、13兆5000億円というとんでもない額を運用しています。
ヘッジファンドの帝王とも呼ばれ、その発言に関しても大きな注目を浴びる存在。
大きな成功を収めた彼ですが、決して順風満帆な人生というわけではありませんでした。
世界最大のヘッジファンドと呼ばれるまでにも数々の困難に直面してきたわけです。
レイ・ダリオにとっての転機
彼にとって大きな転機となった事件が1982年に起きたメキシコの債務不履行。
当時、彼は「アメリカは途上国にお金を貸しすぎた」という結論にいたります。
アメリカは途上国が返せる額以上の金額を融資しすぎている、と。
要は途上国が返せる額以上のお金を貸したため、お金はもう帰ってこないと彼は考えたんです。
結果、その予測は当たりメキシコが債務不履行に陥ります。
「アメリカさんから借りたお金なんですが・・・実は、もう返せそうにないんです・・・」
と言ったわけですね。
レイ・ダリオはこの影響により、アメリカの経済は大きく低迷する、との見解を示しました。
ところが、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)がそれを黙って見てはいませんでした。
利下げに踏み切ったんです。
ここでは詳しくは書きませんが、
通常、金利の引き下げは企業がお金を借りやすくなるため、企業業績の上昇に繋がります。
それによって株価は上がるわけです。
株価は下がる、と予想しましたが、逆に株価は何年も上がり続けました。
彼が100%の自信をもって断言したことと正反対の結果になったんです。
この事件によってお金を失い、顧客のお金も失い、従業員を全員解雇するはめになります。
家族の生活費を工面するために、自分の父親から4000ドルの借金を背負うまでになります。
この事件によって彼は「間違い」というものを深く考えるようになります。
間違うことが大好きな天才
彼は
「間違いはいろいろと考える体験をもたらし、向上のきっかけになる。
間違えることは進歩に至る道である。」
としてブリッジウオーターの企業文化としても定めています。
ほとんどの知識は間違ったあとにそれらについて考えてはじめて得られるとも語っていて、本当に間違いを成長のために欠かせないものだと考えているんです。
以前紹介した「マーケットの魔術師」シリーズ
このシリーズの4作目である「続・マーケットの魔術師」に“間違いが大好きな天才”としてレイ・ダリオのインタビューが乗っています。
この本のインタビューの中で間違うことに対して彼の考えを語っているのでぜひ一度見てみてください。
レイ・ダリオの成功に至る5つのルール
レイ・ダリオ氏は自分の成功のルールを「PRINCIPLES(プリンシプルズ)」としてまとめています。
彼は成功するためには5つのことを順番にやっていく必要がある、と言っています。
- 大胆なゴールを決める
- 問題解決
- その問題の原因を突き詰めること
- それを解決、対処するためのデザイン(システム)を作ること
- デザインの遂行
この繰り返しを「ルーピング」と彼は読んでいます。
ゴールを決め、問題を認識し、原因を探り、それを対処するデザインを作って、遂行する。
これを続けることによって前に進める、だから失敗から常に学び続ける必要がある、と。
「PRINCIPLES(プリンシプルズ)」動画版
「PRINCIPLES(プリンシプルズ)」書籍
大胆なゴールを持ち、失敗したらそこから学ぶ。
世界最大のヘッジファンド「ブリッジウオーター」の創業者であり、起業家でもあるレイ・ダリオ。
彼の仕事と人生についての考え方はためになることばかり。
とくに彼から学べる「失敗についての考え方」は僕にとってもとても参考になりました。
ぜひあなたも彼のこの考えを取り入れてみてくださいね。
コメント