FXブレイクアウトの仕組みとダマシに引っかかる原因

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今回の記事は「ブレイクアウト」の仕組みについて。

ブレイクアウトは僕のトレード手法の中でも中心になっているもの。

大きな利益は大抵がブレイクアウトからのエントリーによって生まれています。

ブレイクアウトに関しては、解説したいことがたくさんあるので何回かに分けて記事にしていきますね。

第1回目は基本編ということでブレイクアウトとは何か?ということについて説明しました。

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第2回目であるこの記事では、ブレイクアウトの仕組みと”ダマシ”について解説していきます。

実際に動いているチャートでブレイクアウトでエントリーしても、

「思ったように値が伸びない・・・」

「しょっちゅうダマシに引っかかる・・・」

「エントリーした瞬間、逆行する・・・」

などなど、単純にブレイクアウトでエントリーしても、上手くいかないことって多いですよね。

まぁ教科書どおりには行かないってことです。

これはブレイクアウトと切っても切れない関係にある”ダマシ”と関係があります。

ブレイクが起きる仕組みを理解できれば、自ずとダマシに引っかかる原因も理解できますからね。

ブレイクの仕組みをしっかり理解した上でダマシに引っかかる原因を潰していきましょう。

目次

基本的にブレイクアウトはダマシが多い


まず大前提として、ブレイクアウトは基本ダマシが多いです。

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こちらの記事でも書きましたが、取引していく中で”ダマシ”を回避することはできません。

確率の中でトレードしていますからね。

ダマシに合う確率を下げることはできても完璧に避けることはできません。

どんなやり方だろうとダマシに引っかかることはあります。

ブレイクアウトも例外ではありません。

もちろん大きく値を伸ばす可能性もあります。

ですが、値動きがダマシで逆行することも当たり前のようにあること。

ブレイクアウトもあくまで確率です。

有利な確率のときにエントリーし、期待値を積む、ということを頭に入れておきましょう。

ブレイクアウトが起きる仕組み


ブレイクアウトは支持線・抵抗線を明確にこえたとき起こります。

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反発を繰り返し、強力に機能している支持線・抵抗線でもいずれブレイクするときは来ます。

いくら買い支えの力が強力だったとしても、そこには売買が集中しますからね。

力関係が保たれている間は堤防は決壊しませんが、売買が集中しているということは、そこに大きな力が働いているということ。

どんなものでも絶対に壊れないものはありません。

ましてや強い力が一転に集中し続ければ、いずれそのポイントから崩れる瞬間が来ます。

それが「ブレイクアウト」と呼ばれるもの。

たまった力が一気に噴き出す瞬間です。

これはたまった力が大きければ大きいほど、噴き出す力も強力です。

一点にたまったものが流れ出しますからね。

ちょっとやそっとの力では止めることは出来ません。

買い支えてきた堤防の決壊は誰にも止められない、ということです。

いくつか例を挙げると、イングランド銀行をつぶした男と言われるジョージ・ソロスによる大量のポンド売り。

そしてスイス中銀によるスイスフランの無限介入の撤廃によるスイスフランショック。

などなど・・・歴史的な暴騰暴落はすべて支えられていた価格帯をブレイクしたところで起きました。

絶対だと思われてきた堤防が決壊したとき、そこに集中していた力は穴が開いた部分になだれ込みます。

もうその流れは誰にも止められなかったんです。

どれだけ強力な支持線・抵抗線でもいずれはブレイクします。

テクニカル的な支持線・抵抗線だろうが、
ファンダメンタル的な支持線・抵抗線だろうが、
買い支えてきた力を維持できななくなったとき、その流れは誰にも止められないんです。

強力な支持線・抵抗線ほど超えたときの動きは大きい


支持線・抵抗線が強力なほど、そこを超えたあとの動きは大きくなります。

ブレイクアウトは止められている価格帯(支持線・抵抗線)を超えることを言いますが、

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この支持線・抵抗線が市場にとって意識されていればいるほど、ブレイク後の動きは大きくなる傾向にあるんです。

溜まった力が溢れ出しますからね、支持線・抵抗線は強ければ強いほどブレイク後の恩恵は大きいんです。

では支持線・抵抗線の強さはどこで見ればいいでしょうか?

それは水平線上での反発の回数です。

水平線は価格に対して線を引けます。

つまり水平線で反発しているということは、価格で反転しているということ。

市場にとって何らかの意味のある価格で反発しているということなんです。

それ3回、4回と反発していたらどうでしょうか?

例えばドル円チャートで100円という価格で何度も反発していたらどうでしょう?

100円という価格が市場にとって意識され、そこが支持線・抵抗線となっている確率は高いですよね。

1度や2度ではなく、3回4回と反転すればなおさらです。

チャートは市場でどういった売買が行われているかを表しますからね。

同一価格帯で何度も反発を繰り返している、ということは、
その価格は市場にとって強力な堤防になっているということ。

どの程度支持線・抵抗線が強いかは、反転の回数である程度判断はできるわけです。

ブレイクアウトのダマシに引っかかる原因


強い支持線。抵抗線を超えたとしても、逆行して値が戻ってきてしまうことがあります。

これが“ダマシ”

これを防ぐすべはありません。

ですが、ダマシに合いやすい状況があります。

ここを避けるだけでもダマシにあう確率は下げることができますよね。

その状況とは、ブレイクした瞬間にエントリーしてしまうこと。

確実にブレイクした、と断定するまでには少し時間がかかります。

支持線・抵抗線の辺りでは売買が集中しますから出来高があがります。

買いと売り両方の力が拮抗し、値動きがちゃぶつくんです。

超えたり戻ったりの動きを繰り返す、ということ。

この動きは当たり前にあります。

なので、支持線・抵抗線を超えた瞬間にエントリーすれば失敗するのは当たり前のことなんです。

確率的にイーブンであればエッジ(優位性)はありません。

超えた瞬間に仕掛けるのはブレクアウトとしては早すぎる、ということ。

ブレイクしたと断定できるまでは仕掛けるべきではないんです。

ダマシを避けたいなら焦らないこと


ブレイクアウトに限った話ではありませんが、早すぎるエントリーはダマシにあう確率を上げます。

ダマシにあう、というよりは損をする確率を上げる、と言ったほうが正しいでしょうか。

為替市場はゼロサムゲーム。

ひとつのパイを奪い合っている市場です。

勝っている人が手にした利益は負けた人の失ったお金。

だからブレイクアウトはワナだと思ったほうがいいです。

少しブレイクさせてやれば待ちきれない人の注文が入って来るのをもう大口投資家はわかっています。

注文が入ってきたら後はそれ以上の反対注文を出して相場を振れさせれば、
ダマシのブレイクで集まった注文のストップが発動し、資金がそちらに流れ込みます。

大口が狙うのはそのポイント。

俗に言う「ストップロス狩り」ですね。

大口の投資家には個人のトレーダーがどう動くかはもうバレてると思ったほうがいいです。

支持線・抵抗線の攻防で機関投資家に勝てると思いますか?

相場を動かしているのは彼らです。

わざわざ巨人に立ち向かう必要はないんです。

僕ら個人が勝てる唯一の方法は支配者には逆らわないこと。

大きな力を持った投資家と戦うようなことはせず、ついていくんです。

そもそもダマシにあい、負けたトレードを思い出して見てください。

ブレイクしてすぐに飛びついていないでしょうか?

支持線・抵抗線を抜けたらすぐにエントリーしてたりしませんでしたか?

それじゃストップロスの標的にされて当たり前です。

支持線・抵抗線には売買が集中します。

そこに群がる投資家が標的にされて当たり前。

では、ブレイク後どのタイミングで入ればストップロスにあわず、大口の投資家についていけるでしょうか?

という点については次回の記事で解説していきますね。

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