今回はすべての投資家にとって”必読書”と僕が考える本、
【ピーター・リンチの株で勝つ】
をご紹介。
この本は伝説的なファンド・マネージャーである「ピーター・リンチ」氏が自身の投資手法について述べているもの。
僕の投資の考えの礎になった本でもあります。
ピーター・リンチとは?
ピーター・リンチはアメリカの投資家。
彼をもっとも有名にしたのは「マゼランファンド」での実績。
マゼランファンドの運用担当者であった13年間で、運用資産は1,800万ドルから140億ドルに増加。
実に777倍!
1977年から1990年の間に平均29.2%の年間リターンを達成するなど、全米でも指折りのファンド・マネージャー。
彼の投資原則としてもっとも重要な要素として「自分の知っているものに投資する」という点があげられます。
ピーター・リンチの銘柄選定法
僕が【ピーター・リンチの株で勝つ】を読んでもっとも影響を受けたのが、彼の銘柄選定方法。
彼は銘柄を選択する際、近所のショッピングモールに出向いて調査するんです。
商品や店の売れ行きやお客の反応をみて、そして実際に自分でも使ってみる。
そして商品や企業に自分のお金を投資してもいい、と感じたときだけその銘柄を買います。
彼はアマチュアにはプロにはできない有利な点としてこういった日常生活の中でも調査ができる点を真っ先にあげます。
たしかに考えてみればそうですよね。
- アップルのアイフォン
- マイクロソフトのオフィス
- フェイスブックのSNS
- Amazonのネット通販
- Googleの検索ツール
など”GAFAM”と呼ばれる5大企業の提供する商品やサービスなどは今や僕らの生活になくてはならないものになっています。
必需品といってもいいぐらい。
ピーター・リンチはこれらのような企業を近所のショッピングモールや、自分の家族や友人から情報を仕入れ、実際に自分でも試し、銘柄を選別しています。
そして彼の代名詞でもある「10倍株(テンバガー)」と呼ばれる株価が10倍に成長するような企業の株を数多く発掘してきました。
バランスシート(貸借対照表)も重視
彼はそういった企業の商品やサービスそのもののの他に「バランスシート(貸借対照表)」の内容も重視します。
特に彼が重視するのは、
- 株価が割高か割安か(PER)
- 利益の成長率
- 借金がいくらあるか
彼はどんな企業でも株価が一直線に伸びることはないため、買うタイミングはもっとも重要だと語っています。
割高で買うよりも、割安で買うほうが利益率は高くなるからです。
そして、企業の「PER」は成長率と等しくなるのが適正だといいます。
成長率よりもPERが高ければ割高、低ければ割安、と判断するわけです。
PERは企業が1年の間に出す利益ですから、1年で10%成長する企業がPER10倍であれば適正、と考えるのは理にかなっていますよね。
1年で10%成長する企業の株をPER5倍で買うことができれば「割安」と言えるわけです。
何より、企業にとって大事なのは何よりも「利益」と彼はいい、
利益を出していて借金がない会社は潰れようがない。
とも語っています。
言われてみれば確かにそうですよね。
十分な市場ニーズと売上、利益率、無借金となればその会社は潰れようがありませんし、今後も成長していく可能性は非常に高いです。
彼はそういった会社だけを選び、投資します。
その結果、全米でもっとも有名なファンド・マネージャーとなったわけですね。
まとめ
【ピーター・リンチの株で勝つ】を読めばわかりますが、非常に単純な考えに基づいた投資手法になっています。
よくある複雑な数式を全く使わず、企業そのものの商品やサービス、経営状態だけを見ているんです。
でも、そういった単純な考えこそが投資で成功するには大事なんだなぁ・・・と考えさせられる本でもあります。
何よりも読みやすく、読んでいて面白い本でもあります。
まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。
チャートを見て値動きを追ったり、複雑な企業分析を繰り返してもなかなか成績が上がらない・・・という方はぜひ読んでみてください。
きっと投資に対する考えが変わるはずですよ。
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