FXにおいて損切りのタイミングは超重要。
おそすぎれば損失額は拡大し、早すぎれば利益を伸ばしきれない。
まぁ遅いよりかは早いほうがいいんですけどね。
損切りは早く、が鉄則ですから。
ただ物事には”適切なタイミング”というものがあるわけです。
適切なタイミングで損切りすることで、流れが変わる段階で早くにポジションを精算し、流れが継続している限りは乗り続けることが出来るわけです。
今回の記事ではその辺りを実際のトレードをもとに解説していきます。
ちなみに負けトレード。
ですが適切なタイミングでポジションを閉じることで損失額を抑えています。
できるだけ損失を抑えることで次のトレードに資金を回せますからね。
確率でトレードしているわけですから、
うまくいく可能性の高いトレードに資金を回すことがトータルで勝ちにつながるわけです。
「どのタイミングで損切りの判断をすればいいか」
この辺りを解説していきますね。
トレンド継続か否定かの判断基準
このブログでも何回か言っていますが、トレンド継続か否定かは「N字」を否定したかどうかです。
トレンドは押しや戻りを繰り返しながら高値安値を更新していきます。
次々に価格を更新していくわけですから、動きが継続している限り、チャートは「N字」を描くわけです。
トレンド継続の判断は「N字」を描いているかどうかだけです。
高値安値を更新し続けるのがトレンドですからね。
高値安値の更新が止まった時点でトレンドの勢いは一旦落ち着いたということ。
もちろんここから伸びていくこともあります。
ですが、同じくらい逆行する可能性もあります。
N字が否定された段階で僕にはどちらの方向に優位性があるか判断できません。
買いと売り、どちらが確率的に有利か判断できないのにポジションを持ち続けるのはギャンブルと変わりませんからね。
トレーディングは確率のゲーム。
値動きを当てるものではありません。
- 確率的に有利ならポジションを持つ
- 確率的に不利なら切る
極論を言えば僕のトレード手法はこれだけです。
ここから僕がどのタイミングで確率的に不利と判断しポジションを閉じるか、実際のトレードで解説していきますね。
実際のトレードで解説
取引通貨はEUR/USD
日足チャートを見ていきます。
長い間続いた下降トレンドの流れが関わりつつありますね。
- 移動平均線のゴールデンクロス
- +DIラインとADXの上昇
そして、ゴールデンクロスから押しを付け上昇し始めています。
僕は移動平均線のゴールデンクロスだけで仕掛けるようなことはしません。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスはダマシが多いんです。
一旦価格を戻し、再度その方向に動き出したところで仕掛けを考えます。
僕は確率的に有利になるまで待ちます。
ダマシが多いのであればダマシの可能性が低くなり、こちらに優位性が出た場面で仕掛けを考えるべき。
そうじゃなきゃギャンブルと変わりません。
このチャートを見ると、ゴールデンクロスから押し目から上昇の流れ。
ADXも上昇し、勢いが出てきたことを示唆しています。
買いが強く、確率的に上昇の可能性が高い。
ということで前日の高値を上にブレクしたタイミングで仕掛けます。
損切り位置は値動きの平均である「ATR」を使います。
ATR(Average True Range)は一定期間の値動きの平均を算出したもの。
僕はこのATRを使い、平均の値幅の2倍離した位置に損切りは置きます。
値動きにはノイズがありますから、ある程度の値が動く余地を考えて損切りを置きます。
突発的な動きに引っかかって損切りしたくないですから。
エントリー後の動き
エントリー後の動きを見ていきましょう。
エントリー後、すぐに価格は下落。
押し目から上昇しましたが、直近の高値を超えることができず、陰線が確定しましたね。
押し目から上昇したにも関わらず、直近の高値を超えることができなかった時点で「N字」は否定されたということ。
つまり、トレンドの否定。
N字否定=トレンド否定
と僕は判断します。
トレンドが否定されているのにポジションを保有し続ける意味はありません。
ここで損切りです。
損切り位置はあらかじめ設定していますが、根拠が崩れた時点でもうこのトレードは終わりです。
損切りの位置関係なくポジションは閉じます。
上がるかもしれませんが、下がるかもしれません。
その時点で確率的な優位性はありません。
確率的に不利であれば「損切りは早く」が鉄則です。
その後の動き
ちなみにその後の動きを見ていくと・・・
下落の動きが加速していますね。
最初に決めたストップ位置も突き抜けています。
この上昇の動きがダマシだった、ということ。
そもそも勝率100%は不可能。
どんなやり方だろうと間違うときは絶対にあります。
大事なのは間違ったときにどれだけ損失を抑えれるか。
どれだけ早く損切りできるか、です。
今回のトレードは決めておいた損切り位置のだいぶ前にポジションを閉じています。
本来のストップ位置まで待っていたら損失額は増えていました。
それにポジションを保有している間、他のチャンスを見逃す可能性も高い。
根拠が崩れた時点で損切りは早めにすることの利点はここにあります。
損失額を減らせる、そして次のトレードに資金を回せる。
確率でトレードしている以上は絶対に損失で終わることはあります。
だったら確率的に有利なときだけポジションを持ち、不利になったら手放す。
確率は収束します。
常に有利な賭けをし続けていくことで有利な方に確率は収束していくんです。
つまり数をこなせばこなすほどトータルで勝てる、ということ。
トータルで勝つために確率な不利なときは早くに投げちまうってことです。
明確なルールをもち、躊躇なく損切りできるようになると収支は上向いてきます。
そのための僕のルールが「N字形成か否定か」なんです。
参考にしてみてくださいね。
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