世に数多く出版されている“テクニカル分析”について書かれた本。
僕自身なにも分からなかったですからね、最初はテクニカル分析に関する本を大量に読みました。
大量に読んでいく中で、本によって違うことを書かれていることもありました。
なにが正しいのか?
なにが自分にとって役立つことなのか?
迷いながら勉強していたのを思い出します。
そんな星の数ほどあるチャート分析やチャートパターンについて書かれた本の中で僕が今でも指針としている本がこれ、
【マーケットのテクニカル百科】
古典と呼ばれているくらい古い本。
ですが、今でも読みつがれているくらい普遍的なことが書かれている本なんです。
チャートパターンの本質
テクニカルについて書かれた本はたくさんあります。
チャートパターンもですし、こうなったら買え、とか売れ、とか具体的なことを書かれている本もあります。
でも、僕にはどうもしっくりこなかった。
なぜ、そうなのか?ってのが分からなかったからです。
だからとりあえずパターンが形成されたら買ったり売ったりしては負けていました。
チャートパターンはどうしても自分の都合のいいように見てしまいますからね。
客観的に見れず、都合のいいようにチャートパターンを解釈してしまうんです。
なのでパターンそのものの形を覚えるだけじゃなくて、なぜそうなるのか?ってのを学ぶ必要があると思ったんですよね。
それがわかってはじめてトレードに使えると考えたんです。
本に書かれていることをそのままやって失敗を繰り返していましたから、本質を理解する必要がある、そう思ったんです。
僕が欲しかった知識は「なぜこのチャートパターンが形成されるのか?」といった本質的な知識。
本によって違うことが書かれているのならもう本質を学ぶしかない、と。
この本にはこういった本質的なチャートパターンの基礎が書かれています。
それだけじゃなく相場の支持線・抵抗線に関すること、出来高に関することなど、チャートに関わる全ての基礎が書かれているんです。
マーケットの魔術師も絶賛
【マーケットのテクニカル百科】ですが、僕がバイブルとしている「マーケットの魔術師」に出てくる数多くのトレーダーも参考にしています。
ブライアン・ゲルバー、ピーター・ブラント、そしてマーケットの魔術師には登場していませんが世界的に有名なトレーダーであるラリー・ウィリアムズなどなど・・・
数多くの世界的なトレーダーもすすめている文献。
なんと初版発行は50年以上も前。
「第8版」まで刷新されています。
ここまで読みつがれている本ですからね、何年経っても相場の本質は変わらないということの裏付けでもあります。
チャートパターンが出来る原理
日々変動する価格の中で、一定のパターンがあらわれることがあります。
・ヘッドアンドショルダー
・トライアングル
などが代表的なパターン。
ですが、これらのパターンが形成されたときパターン通りに値が動くか?というとそういうわけではありませんよね。
ですがパターン通りに動くときもある。
何故か?
結局、価格パターンを作り出しているのは人だからです。
市場の状況、人間の心理が値動きを作り出している。
これらのパターンがなぜ出来るか?ってのを理解できればトレードが有利になると思いませんか?
単純なパターンだけを覚えるのと、なぜそのパターンが出来るのか?を理解しているのとでは相場に対する考えがまるで変わってきます。
単純にパターンが形成されているから入る、ではなくて、
市場状況、売買心理からこのパターンが形成されている→だから入る、
では取引の優位性も期待値もまるで違ってきますからね。
市場で儲けを出し続けるのは簡単ではありません。
だからこそ知識という武器はいくらあっても良いわけです。
その中から自分にとってなにが有利なのか?なにが必要なのかってのを見極めていけばいい。
学びに終わりはないんです。
はじめは少しむずかしく感じるかもしれませんが、テクニカル分析の基礎を学ぶにはうってつけの本。
ぜひ読んでみてくださいね。
マーケットのテクニカル百科
ちなみに「入門編」と「実践編」2つがあり、結構なボリュームがあります。
なので読む時間が取れないという方は「入門編」だけでも読んでみてください。
入門編だけでもかなりのボリュームですし、基本的なチャートパターンや支持線・抵抗線に関することは十分に学べます。
余裕があれば「実践編」もぜひ。
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