今回の記事は「ローソク足の大陽線・大陰線」について!
1日で大きく値を動かす大陽線、大陰線。
ただ単に”大きく動いた日”で終わっていると・・・非常にもったいない!
大きく値を伸ばした大陽線・大陰線はその後の値動きの重要なサインになっているんです。
- 大きく値を伸ばした意味
- 市場の反応
- その後の値動きの傾向は?
このあたりを解説していきますね。
ローソク足の大陽線・大陰線とは?
まず大陽線・大陰線について。
そもそも陽線と陰線とは何なんでしょうか?
- 陽線とは、始値より終値が高く引けた状態
- 陰線とは、始値より終値が安く引けた状態
のことを言います。
要は、その日買われて終わったら「陽線」をつけるし、
売られて終わったら「陰線」をつけるってことです。
その日の取引開始の価格と比べて高いか安いかを「陽線」「陰線」という形で表しているんですね。
で、”大”がついた「大陽線」「大陰線」がなにかというと・・・
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]めっちゃ大きく上に動いてローソク足が確定したら「大陽線」
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]めっちゃ下に大きく動いて確定したら「大陰線」
です。
いや、テキトーな感じで書いてますけど、マジですからね(笑)
“めっちゃ大きく”と曖昧な表現をしたのは、明確にこのくらい動いたら「大陽線(大陰線)」と定義出来ないから。
始値から○○pips動いたからこのローソク足は「大陽線」だね、という明確な決まりがないんです。
言ってみればトレーダーの主観。
僕はあまり”主観的なもの”人それぞれの判断で決まるようなものは信用していません。
人によって見方が変わるものを頼りにトレードなんてするでしょうか?
僕はしません。
誰が見ても同じ”客観的なデータ”の方がよっぽど信用できます。
で、、大きく動いたローソク足の形を「大陽線」「大陰線」という一つのくくりにすると、ただのパターン、ローソク足の形という話で終わります。
僕が、大きく動いた際に考えるのは、
「市場でいったい何が起きてこういった形のローソク足になったのか?」
ということだけです
形状やパターンとしてではなく、値動きを見るんです。
それを知ることで、ローソク足からのサインを有効に使えるようになるわけです。
大陽線・大陰線は大衆の焦り
この大陽線・大陰線は形成される場面とはどういった時でしょうか?
- 突発的なニュース
- 予想外の経済指標
- 地政学的リスク
などなど、要因は様々ですよね。
ただ、一つだけ、大きく値を動かす際の共通点があります。
それは、市場全体、特に大衆の”焦り”による価格の伸び、だということです。
例えるなら”タイムセール”
急激に大きな陽線・陰線を付ける価格の動きは例えるなら”タイムセール”や”バーゲンセール”に似ています。
例えば、あるスーパーに買物に行った場面を想像してみてください。
今日は特売日、店内にも特売品が多く並んでいます。
人も多く、ごった返しています。
すると、そこで店内アナウンスが流れます。
「1時間限定タイムセール!卵1パックがなん5円!?なくなり次第終了!」
アナウンス直後、店内の卵を売り場には人だかりが・・・。
・・・そして1時間後、タイムセールが終わったあと、さっきまでごった返していた人は嘘のように消え去り、売り場の状況は通常に戻りました。
大陽線・大陰線をつけた状況っていうのはこの状況に似ているんです。
ある瞬間に価格が急騰したとします。
グイグイと価格が上がり続け、ニュースでも価格の上昇を煽りだします。
(卵の話でいう、店内ニュース)
するとそこに真っ先に反応するのが大衆ですよね?
[chat face=”817-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]こんだけ価格が上がっている・・・乗り遅れる前に買わなきゃ![/chat]
と”焦って”買いに走るでしょう。
さっきの卵の話を思い出してください。
大金持ちが人がごった返している場面に並んでまで卵を買うでしょうか?
人をかき分けてまでタイムセールの卵を手に入れたいと思うでしょうか?
店内アナウンスで焦って買いに走るでしょうか?
焦って買いに回ることはしませんよね?
人だかりがいなくなったあとでゆっくりと買い物をするでしょう。
市場でも同じです。
一時的な価格が跳ね上がり大衆が集まっている状況でプロも”焦って”買いに走る、なんてことはないんです。
動きが落ち着くまで待って、方向性を見定め、ゆっくりと拾いにいく。
価格の急騰・急落はその他の大多数が引き起こしていることなんですね。
大陽線・大陰線後の動きが重要
突発的な急騰・急落によって引き起こされる「大陽線」「大陰線」
大多数の”焦り”によって大きく値を動かします。
ではその動きが間違っているのか?
と言われると、そうとも限らないんですよね。
確かに大衆の焦りによって大きな陽線、陰線を付けます。
ですが、本物の市場の動きで大きく動くときもあるんです。
市場の方向性が一気に決まるほどの大きな出来事などがそうですね。
そういった動きの場合、それは大衆の”焦り”ではありません。
市場そのものの動き。
正直、その判断を付けることは「大陽線・大陰線」をつけた時点ではわかりません。
その後の動きを見ることで、大きな動きが本物なのか偽物なのかが分かるんです。
大陽線・大陰線後の動きによるサイン
大陽線・大陰線後の動きによって、その後の値動きの傾向を判断できます。
その傾向とは、
- 大陽線・大陰線をきっかけに伸び続ける場合は
その動きが本物である可能性が高い - 大陽線・大陰線を形成した後に、価格が逆行していくのであれば、
ダマシ、大衆の焦りによって引き起こされた可能性が高い
ということです。
特に、
「長いレンジ帯が続いた後の大陽線・大陰線でのブレイクアウト」
なんかは、しっかりとその後の動きを注視した方がいいですね。
何度も止められている支持線・抵抗線はいずれはブレイクされます。
そのブレイクのきっかけが「大陽線・大陰線」となれば、ブレイクの勢いがかなり強い可能性が高いです。
もちろん大陽線・大陰線をつけた時点でブレイクアウト、と一概に判断出来ません。
その後の動きです、一番大事なのは。
翌日以降、価格が伸びていくのか、戻るのか?という部分。
大陽線・大陰線を作るのは一定方向に強いバイアスがかかるから。
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]そのバイアスが市場そのものの方向性を決めるものなのか?
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]それとも大衆の焦り、タイムセールに群がり急騰急落しただけなのか?
この判断をつけようと思ったら、大陽線・大陰線にすぐに飛びつくようなことはしませんよね?
翌日以降、じっくりと値動きをみて判断するはずです。
大きく値が動くときは必ず理由があります。
その裏にある「この動きの要因は?」という部分を考えることでエントリーの精度も上がります。
大陽線・大陰線は一つのきっかけに過ぎませんから。
参考にしてみてくださいね^^
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