ヨーロッパの国であるイギリス(英国)で使われてる通貨:ポンド!
正式名称はスターリング・ポンド(Sterlingpound)ですが、イギリスポンドとか英ポンドとかって呼ばれていますね。
で、このポンド・・・
ひじょーに値動きが激しい!
1日で1~2円とか動くのは珍しくないです。
米ドルなんかは多くても50銭程度の値動きなのでどれだけ値動きが激しいことか・・・。
それが人気の一つでもあり、殺人通貨と呼ばれる所以でもあります。
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]ポンドが原因で破産・・・[/chat]
という話も聞くくらいボラティリティが高い通貨ですね!
リスク管理をしっかりすれば僕個人としてはそこまで怖い通貨でもないのかな・・・と思います。
流動性が高い通貨でもあるので、特徴とリスクはしっかり理解してトレードに活かしていきましょう!
世界第4位通貨ポンド
ポンドはイギリスポンド以外でも様々な国で使われています。
シリア、レバノン、キプロス、スーダンetc・・・。
ただ一般的には「ポンド」というとイギリスポンドのことを指します。
ポンドはドル、ユーロ、円に次いで、取引量世界第4位の通貨!
引用元:Wikipedia
かつて世界の基軸通貨として使われていました。
しかし第一次世界大戦、第二次世界大戦以降、イギリスの経済力は衰退。
代わって台頭してきた国がアメリカ!
巨大な経済力を武器に台頭してきたアメリカで使われている、USドルがポンドに代わって基軸通貨として使われるようになったんですね。
ですがイギリスの主要産業は金融業であるため、為替市場で大きな存在感を放っています。
イギリスのロンドン市場は為替市場において世界№1の取引量を誇っていることからも、イギリスで使われているポンドは世界4位のシェアを誇っているんですね。
値動きが非常に激しい
ポンドの特徴として値動きの荒さがまず第一にあげられます。
一日で1円~2円動くことも珍しくないほどボラティリティが高く殺人通貨とも呼ばれています。
1円下がって2円上がるって動きもあるのでエントリーの際には逆指値をどこに置くべきか悩ましい通貨。
ポンドが大きく動いたことで有名なのは「イギリスのEU離脱」があげられますね!
[aside type=”normal”]EU離脱の国民投票の後、ポンド円は130円台まで大きく下落しました。
この時は国民投票発表後に30円(3000pips!)ポンド円は下落。
世論ではEU残留という意見が多かったにもかかわらず、EU離脱が多数となり短時間でポンドが売られました。
これによって「EU離脱」を予想していたトレーダーは大きな利益を上げることができた一方で、「EU残留」にかけていたトレーダーは大損・・・。
大きな話題になりました。[/aside]
ポンドが急落し、その影響でドル円も一時98円台まで下がり急激な円高になりましたね~・・・
怖すぎ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ポンドをトレードする際にはリスク管理(取引lot)には常に気を付けなければいけない通貨です。
値動きが激しいため、
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]ポンドだけは取引しない![/chat]
というトレーダーもいるほど。
ですが値動きが激しい通貨ということはそれだけチャンスもある通貨!
ってことで
[chat face=”2803023_2up.png” name=”わたなべ” align=”right”]ポンドなんて値動き荒すぎて無理・・・。絶対取引なんてしないわ・・・。[/chat]
っていうトレーダーと
[chat face=”2803023_1up.png” name=”よくたろう” align=”left”]殺人通貨サイコー!値動き荒いポンド大好きー![/chat]
っていう2通りのトレーダーがいるんですね。
高金利通貨であるためキャーリートレードに人気
その理由は・・・
ポンドが高金利通貨だから!
円やスイスフランなど低金利通貨をもとにポンドを買う「キャーリートレード」に使われことが多いんですよね。
特に円は安全通貨としてリスク回避時に買い戻しで資産を守ることが出来るため、キャリートレードに使われることが多いです。
[kanren postid=”1103″]
豪ドルやNZドルの金利はポンドよりも金利が高いですが、イギリスほど高度に金融市場が発達していません。
そのためキャリートレードを行う投機筋にとって英ポンドは人気が高いんです。
意外と原油価格に影響を受ける通貨
この理由はイギリスが隠れた資源国だから!
イギリスは北海油田を抱え、石油製品はイギリスの主要輸出製品。
そのため、原油価格がイギリス経済に与える影響は小さくないです。
イギリス経済に影響を与えるということは当然イギリスで使われている「ポンド」の価格に影響が出ます。
原油価格に連動する形でポンドが値動きしてくるんですね。
他の資源国通貨に比べればそこまで原油価格に影響は強く受けませんが、原油市場が活発に動いているようなときはポンドも注意が必要ですね!
ポンド特徴まとめ
まとめると
[aside type=”boader”]
- 世界取引量第4位の通貨で流動性が高い
- ポンドドルは世界取引量第3位の通貨ペア
- 値動きが激しく1日で1~2円動くのは珍しくない
- 高金利通貨であるため、投機筋に人気があり「キャリートレード」に使われる
- 北海油田を保有する隠れた資源国であるため、原油価格に意外と影響を受ける
[/aside]
っていうのが特徴になりますね。
値動きしやすい時間帯
ポンドの値動きしやすい時間としてはなんといっても欧州時間!
取引量世界№1のロンドン市場が開いてくる16時くらいから値が動き出してきます。
17時くらいからイギリスで経済指標の発表がありますが、そこで示し合わせたようにヘッジファンドたちが動き出してきます。
イギリスの経済指標のある17時から20時くらいにかけてはヘッジファンド(投機筋)が一斉に仕掛けてくる時間の為、この時間のポンド関連は特に要注意!
オセアニア時間、東京時間であまり動かなかったポンドが短時間であらぬ方向に・・・Σ(゚Д゚)!?
ってことがしょっちゅうある時間帯。
値動きが荒いポンドですから注目度の高くない指標でも動いてくる場合があります。
政策金利などが控えている場合は絶対に手を出すべきではない時間帯!
ここからニューヨーク市場が開いてくる時間帯ですが、ニューヨーク市場と重なっている時間帯より17時~19時くらいの方が変動幅が大きいです。
これは先ほども言ったヘッジファンドの存在。
投機筋はキャリートレードの為、長期保有のトレードです。
イギリスの経済状況によって資金を動かしてくるので、イギリスの経済指標がある夕方の時間帯の方がポンドの変動幅は大きくなる傾向にあるんですね。
ポンドは投機筋の保有が多いため、経済指標の影響を受けやすいです。
なので夕方、イギリスの指標発表が控えている時間の方が価格の変動幅は大きいことは覚えておきましょう。
取引量は世界第4位であり、ポンドドルはユーロドル、ドル円に次いで世界第3位の取引量の通貨ペアでもあるのでニューヨーク時間にも当然動いてきます。
なのでロンドン市場が開く16時くらい~深夜2時くらいがもっとも値が動く時間帯ですね。
特にイギリスの経済指標発表がある時間帯はポンドは大きく動いてきますので覚えておきましょう。
ポンドのトレード戦略
ポンドのトレード戦略としては夕方から深夜にかけて仕掛けるのがセオリー。
が!
イギリスで経済指標発表がある時間は別!
投機筋の保有が多く、値動きが激しいポンドは指標発表後に大きく動くことは珍しくありません。
マーケットの注目度が高い指標(政策金利など)が控えている時は素直に様子見するべき通貨です。
1円~2円動くということは100pips~200pips動くということですからリスクヘッジだけは確実にしておきたいところ。
数十pips下落してから数十pips上昇という非常に変動幅が大きい動きをするので損切り幅、利幅はlot数を調整し、ほかの通貨ペアに比べ広めにとっておく戦略がおすすめ!
ボラティリティが高いので節目と判断した抵抗線からノイズのように一時的に抜けたりって動きが多いです。
lot数を調整して損切り幅を広げるのはこのため。
変動幅が大きいことから上級者向けと呼ばれていますが、資金管理さえしっかりやればボラティリティも高くチャンスが多い通貨だと個人的には思います。
取引時間に関してもヘッジファンドが参入してくる時間を避け、リスクヘッジを徹底すればそこまで怖い通貨でもないのかなぁ~・・・と。
ポンドを取引する際には、
- 損切り幅
- 利幅
- 取引lot
これらに注意し、リスクを限定してトレードしていきましょう!
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