【株価10倍!?】大化け株候補「ポート(7047)」のビジネスモデルと強みを解説

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「もしかしたら数年後、10倍に成長しているかも・・・!?」

そんなあまり知られてないけど実は急成長している、そんな企業を発掘していくシリーズ。

今回は成約支援事業業界の中でも急成長中の【ポート】という企業を解説していきます。

※2023年12月時点の情報です。

目次

ビジネスモデルと強み

成約支援事業において急成長中の企業【ポート】

成約支援事業と聞いてすぐに事業が思い浮かぶ人は少ないかもしれませんね。

簡単に言えば企業と顧客の取引を仲介するマッチングサービスに近いかな?

ですが決定的に違う点があり、それは”支援”という部分が入る点。

例えばマッチンサービスのひとつである「就活サイト」を例に説明しましょう。

就活サイトといえばいろんな求人情報が乗っていますよね。

で、普通の就活サイトでは企業がWeb上に求人情報をのせて、仕事を探している人がそれを見てネットから問い合わせる、といった形だと思います。

こういった一般的なサイトはプラットフォームを提供しているサイト運営側は何も関与しません。

募集している企業と仕事先を探す側の出会いを提供しているだけであとはそれぞれでのやり取りになります。

ポートの成約支援事業はこのマッチング部分にポート側が入ります。

つまり募集している企業と応募者にポート側の成約支援が入ることで、成約率を上げる、という事業。

支援が入ることで、企業は求めている人材のニーズを満たしてくれますし、応募側は求めている職種にマッチしやすい。

こうすることによって企業側は長く働いてくれる人材を採用でき、応募者側も自分にあった仕事を見つけることができ長く働ける、双方にメリットがあるwin-winの関係を支援するわけです。

人材支援事業では「キャリアパーク・就活会議」を運営し、これらのサイトは国内最大級にまで成長。

人材支援事業だけではなく、同様のビジネスモデルを

  • エネルギー関連(電気会社の乗り換え支援)
  • ファイナンス関連(カードローンンの乗り換え支援)
  • リフォーム関連(外壁塗装などのリフォーム比較)

といった事業も運営しています。

ポートの成約支援事業の特徴として、ユーザーの体験回数が少ない市場に絞って支援事業を展開している点。

就職や電力会社の契約、カードローン契約、リフォーム・・・

これらはどれも頻繁に変更するものではありませんよね。

多くても年1回程度。

こういった体験回数が少ない市場をWebを使って体験させることでニッチな市場の中で強みを発揮しています。

体験回数が少ないことのメリットはもう一つあり、Webコンテンツがストックされていくこと。

回転率が低いためコンテンツが蓄積されていき、そのコンテンツ量がユーザーにさらなる価値を提供していくことが可能なわけです。

例えば求人情報の口コミなんかは5年前のものでも普通に見られます。

就職するときは、検討している企業の社風だったり仕事内容だったりを実際に入った人の声を参考にして、

  • 長く働けそうか
  • 自分にあっているか

っていうのを検討するわけですからね。

直近に限らず、過去の口コミも必要な情報なわけです。

なので年数が経とうがコンテンツの価値として積み上がっていくわけ。

成功報酬型のビジネスになっていますので企業側のリスクもなく、コンテンツが拡充されていっています。

2011年に大学を卒業したばかりの若いCEO(最高経営責任者)が率い、従業員の平均年齢も28歳と会社自体が非常に若いです。

2018年に上場したばかりですが業界ナンバー1を目指す企業、それが「ポート」です。

事業の拡大余地

人材支援事業に関してはポートの事業内容全体の約35%を占めています。

近年では転職率は増加傾向にあり、とくに若年層の転職率が上がっています。

市場規模からみた現在のポートの市場シェアはそれぞれ約1%程度。

  • エネルギー3000億円→シェア1%
  • ファイナンス領域の市場規模1555億円→シェア1%
  • リフォーム領域の市場規模2700億円→シェア0.3%

比較的大きな市場規模に対してまだまだ拡大余地はあり、今後の成長期待も持てます。

エネルギー領域に関して(市場全体で見た場合)電力自由化以降、新電力のシェアが全体の18%まで伸び、うち家庭含む低電圧領域では25%まで増加しています。

最近では値上がりが続いていますからね〜。

市況もあってか電気代を見直す家計が増えているということでしょう。

ということは電力会社の乗り換え支援のシェアが十分にあるということ。

右肩上がりに伸びている分野においてM&Aでさらなるシェア拡大を続けています。

人材支援部門での実績は、

  • 新卒向け成約率ナンバー1
  • 新卒シェア75%
  • 若年層登録数750万人

販促部門では、

  • エネルギー成約ナンバー1
  • ファイナンス成約ナンバー1
  • リフォームクライアント数ナンバー1

とすでに十分な実績。

M&Aでは業界最大級の外壁塗装成約支援事業の「DooRS」、業界最大級の電気ガスなどのエネルギー成約事業「ine」を取り込み、さらなるシェアを拡大しています。

ポートの強み

続いて「ポート」の強み。

1:組織全体人員の40%以上が成約支援人員で占める

成約支援事業の流れは、

情報提供→顧客からの問い合わせ→比較検討→成約

という流れ。

この中でポートが最も力を入れているのが比較検討→成約の部分。

この成約支援の根本の部分(セールス)で組織全体の40%の人員が占めています。

半分近くを成約に関わる部分に割り振ることで成約率を上げているわけです。

ポートではこの人員比率を将来的に50%まで引き上げるとしています。

非常に利益率が高く、成功報酬型のビジネスモデルですから、成約が増えればその分利益に直結しますからね。

情報提供だけで終わるわけでもなく、成約支援だけでもない。
(同業他社はどちらか一方というところが多いです)

どちらにおいても一気通貫のサポート体制がポートの大きな強みになります。

2:成約報酬型

ポートのもう一つの強みが成功報酬型という点。

成功報酬ですから成果が出なければ企業側は費用がかかりません。

優秀な人材が獲得できて初めてポートに報酬を払えばいいわけです。

つまり企業側の導入ハードルが低い、ということです。

成功報酬型のビジネスモデルによって企業側の導入ハードルを下げ、顧客を増やしながら支援部門を強化し成約率を上げる。

成約しなければ費用が発生しないため、顧客の囲い込みもできる、といった好循環が起きているわけです。

3:Web集客力

3つ目はWeb集客力。

情報提供→顧客からの問い合わせ→比較検討→成約という流れをすべてWebで完結させていることも強みのひとつ。

対面の必要を脚力減らすことで人的リソースをWebに集中させています。

対面営業が増えるとどうしても費用や時間がWebよりもかかりますからね。
(対面には対面のメリットがありますが)

ポートは人的リソースを集中させることで上場から年月が立っていないにもかかわらず急成長を続けてきたわけです。

業績・財務

引用元:マネックス証券

損益計算書を見ると、業績は右肩上がりの成長ですね。

特に直近で急激に売上高を伸ばしています。

売上高の増加と比例して営業利益、経常利益ともに伸ばしています。

しっかりと売上を利益に繋げれている、ということ。

効率的な経営がなされている、ということでもあります。

売上だけ上げて利益に繋がっていない、という企業はたくさんありますからね。

続いて貸借対照表。

引用元:マネックス証券

流動比率194.2%、直近の有利子負債(借金)を見てみると実質無借金経営、と健全な財務体質になっています。

続いてキャッシュフロー。

引用元:マネックス証券

直近で急速に営業キャッシュフローを伸ばしていますね。

フリーキャッシュフローもプラス域になっています。

新興企業にありがちな利益は計上していても実質的な財務状況は赤字、といった経営体質ではなく、利益も出しつつ現金も留保しています。

割安性

四季報のデータを使って株価の割安性についてエクセルで計算してみます。

  • 今期から来期にかけてEPS(一株当たり利益)の伸び率は33%。
  • 営業利益率は32.0%の伸び。
  • 第2四半期時点のPERが14.8倍。
  • 配当は無配。
  • ROEも今期から来期にかけて13.1%の成長予想

この今期から来期にかけての利益伸び率の予想からPEGレシオ(成長率に対して何倍の株価で取引されているか)を算出すると2.2、という数値がはじき出せます。

2を超えていれば割安と判断できますので2023年12月時点では十分に割安な価格で取引されていますね。

そしてこれはあくまで第2四半期終了時点での四季報予想。

この企業をよく理解していて、予想している利益を超える成長であればその企業は市場から評価され株価は跳ね上がります。

だからその企業をよく理解し、成長を確信するところまでよく調べる、ということは大事なんですよね。

その企業が今よりも成長している未来がはっきりとイメージできる、そういった会社に投資することが大事なんです。

今回解説した企業「ポート」はどうでしたか?

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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