今回の記事は「三角持ち合い」について。
三角持ち合いで押さえるポイントは3つだけ!
3つのパターンだけ覚えておけばそれ以外は覚えなくていいです。
僕自身、すべてのチャートパターンを使っているわけではありませんから。
「三角持ち合い」はチャートパターンのひとつ。
チャートパターンは大昔、市場というものが出来たばかりの時からあります。
チャートは売買している人々の心理をあらわしたもの。
売買の心理を形にしたものがチャートです。
人の心理は大昔から変わりません。
つまり、チャートパターンとは大昔から変わらない売買心理をパターン化したものなんです。
チャートパターンには定義されているものが様々ありますが、僕が見ているパターンは多くありません。
あまりパターンにこだわりすぎると混乱してしまいますからね。
この記事ではそんなチャートパターンのひとつ「三角形」のパターンについて解説していきます。
三角持ち合いとは?
三角持ち合いとは、2本のトレンドライン、またはトレンドラインと水平ライン2本で形作るチャートパターン。
ただ単に「三角形」と言ったり、「トライアングル」「ペナント」などとも言われます。
「三角形」パターンは大きく分けて3つ。
- 対称三角形
- 上昇三角形
- 下降三角形
それぞれ解説していきますね。
対称三角形
2本のトレンドラインで形成されるパターンを「対称三角形」と言います。
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高値が切り下がり、安値が切り上がるパターン。
高値を結ぶトレンドラインと安値を結ぶトレンドラインが一点で交差するパターンですね。
このパターンはトレンドの継続を示しています。
上昇トレンドから対称三角形が形成された場合、上昇トレンドの継続を示唆している、ということ。
下降トレンドからであれば、下降トレンドの継続を示唆しています。
対称三角形はトレンドの調整局面を示唆しているんです。
トレンドは一直線に伸びることはありません。
調整の動きは必ずあるんですよね。
一方向に傾いた売買が一旦落ち着く場面です。
トレンド反転の場合、例えば上昇トレンドの場合、
高値安値の更新が終わり、高値安値を明確に切り下げていきますよね。
対称三角形はそのどちらも起きていない状況。
明確に高値安値を下げず、トレンドの基点となる高値安値を割って来ないのであれば、まだそのトレンドは終わっていません。
一旦お休みの状態です。
対称三角形をブレイクすることで調整局面が終わり、トレンドの動きが再開します。
実際のチャートで見てみると、この部分。
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上昇トレンドから対称三角形を形成し、持ち合い局面に入っています。
そこから対称三角形上のトレンドラインをブレイクし、上昇トレンドが再開していますよね?
これが対称三角形のパターンです。
もちろん教科書どおりの動きをするわけではありませんが、対称三角形はトレンド継続示唆のパターンなんですね。
上昇三角形
トレンドラインと水平ラインで形成されるパターンを「上昇三角形」
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上昇三角形は価格が上昇する示唆になります。
上値を水平ラインで止められているが、高値安値が切り上がっているパターン。
高値安値が切り上がっている時点で、価格は上昇していますからね。
上値をレジスタンスラインで止められてはいますが、抵抗線はいずれブレイクされます。
高値安値を切り上げているということは、売買は買い方向優勢に傾いているということ。
「上昇三角形」は調整の動き、というよりは上昇の示唆になるんです。
実際のチャートで見てみると、
上昇三角形を形成し、抵抗線をブレイクしたところから価格は上昇していますよね。
これが上昇三角形からの上放れ(ブレイク)です。
下降三角形
上昇三角形と同様、トレンドラインと水平ラインで形成されるパターンが「下降三角形」
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このパターンは下落を示唆しています。
下降三角形は高値を切り下げていますよね?
高値を更新していない、という時点で上昇の力は弱まっているということ。
高値を切り下げ、下落の動きが強まっていますから、
止められている支持線もいずれブレイクされる、そんな動きです。
「下降三角形」も調整の動きではなく、下落の示唆になるパターンなんです。
実際のチャートで見てみると、
下降三角形を形成し、支持線をブレイクしたところから価格は下落していますよね。
これが下降三角形からの下放れ(ブレイク)です。
三角形はブレイクの前段階
支持線も抵抗線もいずれはブレイクします。
ブレイクされる前段階の動きが「三角形」というパターンにあらわれるんです。
三角形のパターンが形成されている時点でボラティリティ(値動きの変動幅)は低下しています。
値幅が小さくなることで三角形のパターンは形成されますからね。
三角形の頂点に向かって値動きは進行していくわけですから、頂点に至った価格はいずれ三角形を抜け出します。
三角形を抜け、パターンをブレイクするときが来るんです。
その時がボラティリティが高まるとき。
ブレイクアウトで仕掛けるタイミングでもあるわけです。
ボラティリティの拡大と縮小
ボラティリティは値動きの変動幅のことを言います。
24時間動き続ける為替市場では変動幅は一定ではありません。
大きく動くときもあれば、あまり動かないときもあります。
常に大きく動くわけではないですし、まったく動かない時期が続く、というわけでもありませんよね。
値動きは拡大と縮小を繰り返すんです。
ボラティリティが拡大したときは大きく動き、ボラティリティが縮小したときはあまり動きはありません。
三角形のパターンはちょうど値動きが縮小したとき、ボラティリティが低下したことを示しているんです。
値動きが縮小したあとは拡大が待っています。
拡大と縮小を繰り返しますからね。
縮小のあとの拡大を狙って取引すれば大きな利益を狙える、ということ。
ボラティリティの縮小のサイン、拡大の前段階として「三角形」というパターンを見ていくわけです。
三角持ち合いのダマシ
三角形はボラティリティが縮小したサイン。
ブレイクの前段階ですから、ブレイクアウトの一種として三角形のブレイクを使うわけです。
ただ、ブレイクアウトの一つですから当然“ダマシ”もあるわけです。
ダマシを防ぐにはどうしたらいいかというと・・・?
⬆この記事で解説しましたね?
ブレイク後のエントリーのタイミングは一旦待って動きが本物かどうか確かめてからです。
早すぎるブレイク判断は失敗のもと。
焦らず、じっくりと動きを見ていくことがブレイクアウト戦略のポイントです。
三角形のブレイクで仕掛ける場合も同様。
一旦待って、
- 本当にそのブレイクが本物かどうか?
- 確率的に有利かどうか?
っていうのを見極めてからエントリーしていくわけです。
焦った見極めがうまくいくわけないですからね。
「三角持ち合い」の考え方とエントリータイミング、参考にしてみてくださいね。
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