こんにちは!渡辺です。
今回はそもそも「投資とは何か?」について。
意外とここ分かってない人が多いんです。
そしてここを分かっていないと投資するべきかどうかの判断基準も分からなくなってしまいます。
ネットでこれ買っとけばいいって書いてたから買う
とか
値上がりしそうだから買う
とか。
意外とこれをやっている人って多いです。
ただ、自分のお金を投じるわけですからね・・・。
自分が投資するものについてちゃんと分かった上で投資したほうが良いです。
じゃないと日々上下する価格の動きに一喜一憂することになります。
下がったら不安になり、上がれば有頂天・・・。
売ったり買ったりを繰り返していつの間にかギャンブルみたいなことやってる・・・
と、何も分からず売ったり買ったりを繰り返していてもお金をなくすだけです。
ってことで今回はそもそも投資とは何か?という点を解説していきますね。
投資とは自分の「資産を投じる」こと
投資、とは「自分の資産を投げる」と書きます。
資産とはざっくりいうとお金です。
お金を投じることを「投資」
お金を他のものに変える、と言っても良いかもしれませんね。
- 株
- 不動産
- 債権
とかの現金以外のものに変える。
これが投資。
ではなぜお金を現金以外に変える必要があるのでしょうか?
それはお金をより”価値”のあるものに変えるためです。
投資における価値とは?
では投資における”価値”とは何でしょうか?
投資は自分のお金を投じることです、と説明しました。
ってことは投じたお金が増えて帰ってこないと、それって価値ありますかね?
お金が減って帰って来たらお金より価値ありますか?
例えば100円で買ったものが売ったら120円になりました。
これって100円より価値があります、だって120円ですから。
反対に100円で買ったものが80円と言われました。
これは今ある100円のほうが価値ありますよね。
もしくは120円のものが100円で売られていました。
これって本来120円のものが100円で買えたわけですから20円得した、つまり本来の価値よりも20円お得に買えたことになります。
つまり投資における価値とは、
今ある現金をより得するものに変えることです。
将来的に今ある現金が何らかの利益をもたらすこと。
今の100円が100円以上の価値になるようにすること、これが投資であり「価値あるものに投資する」ということです。
投資はお金をより価値を生み出すものに変える行為
投資は、自分の資産を投じて将来的に投資金額を超える金額が帰ってくるものを買うことです。
価値とは
- 買った金額以上の値段がつくもの(100円で買ったものが120円になって帰ってくる)
- お買い得なもの(120円のものを100円で買う)
- 毎年利益を生み出すもの(100円で買ったものから毎年100円出てくる)
これら3つのことを指します。
1:買った金額以上の値段がつくもの(金額以上の価値あるもの)
「買った金額以上の値段がつくもの」を買うことは実は投資においてはかなりむずかしい分野です。
だって未来を当てるのと同じですからね。
例えば今2023年ですが、20年前にiPhoneがここまで世界中で使われるのを想像できたでしょうか?
Amazonのようなネットでものを買う時代がここまで当たり前になると誰が言い当てたでしょうか?
ブラウン管テレビが主流の時代にテレビがここまで大型・薄型化し高画質な画面になると誰が予想できたでしょうか?
まぁ予想してた人はいたでしょうが、実際に行動に移し株を買っていた人はほとんどいませんよね。
いたらウオーレン・バフェットを超える大富豪になってたはずです。
バフェットでさえ未来を言い当てることはできない、と語っていますからね。
それぐらい将来の成長企業を買うことはむずかしいです。
むずかしいですが、自分の理解している分野で今後伸びることが確信できるのであれば買うべきとも言えます。
例えば先ほどのiPhone。
2008年7月11日に日本で初めてiPhoneが発売されました。
発売日からかなり話題になっていましたね。
それをいち早く手に入れ、実際に触り、周りの人の声を聞き、間違いなく流行る!と確信を持った人は大勢いたはずです。
商品やサービスを実際に使い、良く理解した上で徹底的に調べ、企業のことも調べあげて確信をもって買う。
iPhoneが出始めた当初は、販売元のAppleは今ほど認知されておらず、株価はめちゃくちゃ安かったですからね。
iPhoneやAppleのことをよく理解できて、将来の姿をはっきりと想像できる。
将来的にAppleの価値は今よりもずっと大きなものになる、と確信を持てる。
だからAppleの株を買い投資する。
これが「買った金額以上の値段がつくものを買う」という投資。
良く理解し、将来のことについて確信を持てたときに買う投資です。
2:本来の価値よりお買い得なもの
「お買い得なものを買う」言い換えれば「本来の価値よりも安く売られているものを買う」です。
例を使って示しましょう。
例えばあなたがスーパーに行って300円の弁当が売られていました。
定価300円、いつもこの価格なので妥当な値段です。
ところが、閉店間際に行くと半額シールが貼られ150円になっていました。
中身は何も変わっていません。
これって本来の価値は300円なのにめちゃくちゃ安いですよね。
この弁当は本来300円なのに150円で買えた、つまり150円も本来の価値より安く買えたことになります。
投資でも同じです。
買った金額以上の価値をもつものを買う。
例えば、シャープや東芝などの大企業も倒産寸前まで追い込まれた時期がありました。
でもそういった企業の株価が安くなっていたとき、シャープや東芝の価値を分かっていたとしたら安く買えたはずです。
- シャープや東芝の製品を実際に使って、良いものだと確信を持って言える
- 周りの使っている人の声を聞いたり、売れ行きを調べる
- 財務状態を調べると世間で噂されているよりもずっと健全な経営がされている
こういったことを調べて、
「シャープや東芝はまだまだ大丈夫、なんなら世間が思っているよりずっと消費者の評価は高いし、売れ行きも順調。」
「今の株価はあきらかに安すぎる、本来の価値はもっとある」
といった確信を持てるなら買うべきです。
だって本来の価値よりも安い買い物ですから。
これが「買った金額以上の価値あるものを買う」ということです。
割引の値札がついているのと同じことですからね。
3:毎年利益を生み出すもの
次は「毎年利益を生み出すもの」
これも投資の対象になります。
例えばわかりやすいように投資対象を「畑」にしましょう。
あなたは畑を10万円で買いました。
この畑は毎年毎年農作物を生み出します。
野菜や穀物です。
これらは自分たちで食べることもできるしできた野菜を売って現金を生み出すこともできます。
食べる分と売って得た現金を計算してみたらなんと10万円分でした。
これが毎年つづくことになります。
つまり10万円で買った畑から毎年10万円分の利益が出るわけです。
1年目で10万円を回収したあと、来年以降は10万円の利益を生み出してくれます。
これって価値のあるものですよね?
少なくとも10万円の回収はできたわけですから、10万円以上の価値はあります。
現金10万円分をただ持っているだけだと「ただの10万円」です。
でもこの10万円を畑に変えれば毎年10万円の価値を自分にもたらしてくれます。
来年10万円、再来年10万円・・・
と、ただの10万円が「お金を生み続ける10万円」に変わったわけです。
これが「毎年利益を生み出すものへの投資」です。
その投資先の価値は?
投資は価値を買うものです。
それは本来の価値はどれくらいでいくらで買えるのか?
毎年いくら利益をもたらしてくれるものなのか?
という点を見ていく。
それを満たすのが、
- 買った金額以上の値段がつくもの
- お買い得なもの
- 毎年利益を生み出すもの
この3つ。
価値を理解しているものにだけ投資すべき
そして価値のあるものを買うためには自分がよく理解している必要があります。
よく知っているものでなければ、
- 買ったものが将来成長して返ってくるのか
- それがお買い得な買い物なのか
- それは毎年利益を生み出してくれるものなのか?
これは分かりません。
最初に出したスーパーの弁当を例にしましょう。
300円の弁当が150円なら安い!というのはいつものスーパーの弁当の値段を知っているからです。
いつも300円というのを知らなければ150円が安いかどうかなんてわかりませんよね。
初めて見た人は150円がいつも売っている値段なんだと思います。
それでも安いと思うかもしれませんが、いくら安くていくら得をしているのかまでは分かりません。
良く理解しているあなたのほうが有利なわけです。
300円の弁当が50円引きで250円で売っていました。
時刻は閉店まで2時間。
あと30分待てば150円になるのをあなたは知っています。
何も知らない人は50円引きで弁当を買っていきます。
この店のことを良く知っているあなたはじっくり待って150円で弁当を買います。
普通に買った人よりも100円あなたは得をした、つまり他の人よりも有利な買い物をしたわけです。
こういった良く理解しているものを確信をもって買うことです。
どんなものでもいいですが、投資で利益を出すには
「自分が理解していて、自分がだしたお金よりも価値あるものを買う」ことです。
この1点。
先ほどのスーパーの弁当のようなね。
この原則を守れば、成長企業への投資だろうが割安株投資だろうが、長期的に配当金を受け取る投資だろうが利益を出せるはずです。
少なくとも自分が理解している分野だったら買うべきか売るべきかのざっくりとした判断はできるはず。
なので実際、消費者として製品やサービスを体験できる企業を買ったほうが良いんですよね。
分からない製品やサービスを扱っている会社の将来性とか本来の価値や世間の評価なんてわからないし。
分からないんだから本来の妥当な価格も分かりません。
いつ買ったらいいかいつ売ったらいいかも分かりません。
この辺りを意識して投資していくと良いですね。
それでは今回はこの辺で。
参考にしてみてくださいね。
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