相場には流れが変わるタイミングがあります。
流れが変わるタイミング、転換のシグナルとしてよく使われるのが
「ヘッド・アンド・ショルダー」と呼ばれるチャートパターン。
三尊や三尊天井などとも呼ばれます。
まぁヘッド・アンド・ショルダーとか、かっちょいい名前ついてますけど、
要は高値安値の更新がストップした形がヘッドアンドショルダーというパターンになるんです。
トレンドが否定された形がヘッド・アンド・ショルダーであり、トレンドが否定しているわけですから転換のパターンというわけ。
そもそもヘッドアンドショルダーが転換パターンと呼ばれるのには市場心理が深く関わっています。
単純なパターンとしてではなく、なぜそうなるのか?って部分が大事。
この記事ではヘッドアンドショルダーとは?という他に、
ヘッドアンドショルダーが形成される市場心理について解説していきます。
これを理解すればきっと取引に役立つと思いますよ。
ヘッド・アンド・ショルダーとは?
ヘッド・アンド・ショルダーとは名前の通り、
ヘッド(頭)とショルダー(肩)によって形作られるパターン。
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値動きが頭と肩に見えることからそう呼ばれています。
実際のチャートで見てみると、
こんな感じ。
頭(ヘッド)があって肩(ショルダー)があリますよね?
このパターンをヘッド・アンド・ショルダーと呼びます。
ヘッドアンドショルダーには2種類ある
で、ヘッドアンドショルダーには2種類あって、
- ヘッドアンドショルダーズ・トップ
- ヘッドアンドショルダーズ・ボトム
の2つ。
ヘッドアンドショルダーズトップはトップ(山)になっているパターン。
先程、例にあげたチャートがヘッドアンドショルダーズトップ。
ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ
ヘッドアンドショルダーズボトムはボトム(谷)になっているパターン。
ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム
ヘッドアンドショルダーズトップを逆にした形なので、
「逆ヘッドアンドショルダー」
「逆三尊」
などとも呼ばれます。
ヘッドアンドショルダーが形成される理由
ヘッドアンドショルダーは頭と肩で形成されるチャートパターン。
チャートパターンは相場参加者の心理によって形作られます。
チャートがパターンを作っているわけじゃなく、
市場で売買している人たちの心理が反映されることによってパターンが出来るわけです。
人間の心理は今も昔も変わりません。
相場で人々が売買をしている限り心理がチャートに現れるのは変わらないんです。
それを踏まえた上でなぜヘッドアンドショルダーが形成されるかを解説していきます。
市場心理を考える
相場がトレンドを描いて推移しているとき、チャートはN字を描くように高値安値を更新します。
N字を否定された段階でトレンドが終わりかけているか、調整局面に入るかの前段階と思っていいです。
強いトレンドの勢いが一旦衰えているサイン。
そのサインが「ヘッドアンドショルダー」のパターンとなって現れるんです。
トレンドの形成はN字という話をしました。
ヘッドアンドショルダーのショルダー部分である左肩が形成され、
ヘッドが形成された段階でこの形はN字になっていますよね?
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で、トレンドが継続していく場合、このヘッドが左肩になり、また新たなヘッドを形成しに行きます。
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このN字が形成されている限りはトレンドは継続しているということ。
ですがN字が否定される、
つまり新たなヘッドを形成することが出来なかった場合に右肩が出来ることになります。
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次々と高値を更新している間はヘッドアンドショルダーのパターンにはなりません。
高値の更新が止まり、右肩ができるということはN字の否定。
N字を否定しているということはトレンドの勢いが弱まってきているということ。
勢いが弱まり高値の更新が止まるということは、
高値をつける買いがもう相場には残っていないことを意味しています。
高値を更新するほどの買いがもう無いということは、
あとはもう価格は下がるだけ。
ヘッドアンドショルダーは需給関係がチャートパターンとなって現れているんです。
これが転換のシグナルと呼ばれる理由。
買い方がもういなくなり、高値を更新することが出来なかった。
つまり、もう上昇の力がなくなってきているという相場のサインになんです。
ヘッドアンドショルダーはあくまでパターン
ヘッドアンドショルダーは転換のシグナル。
とはいっても、
ヘッドアンドショルダーが完成したからといってトレンドが100%転換するか?
というとそういうわけではありません。
ヘッドアンドショルダーがダマシに終わり、元のトレンドが再開するということも当たり前のように起こります。
なのであくまでパターンという傾向のひとつ。
トレンドの勢いが弱まっているひとつのサインということです。
弱まった勢いが、また強まることはもちろんあります。
あくまで今の相場状況、市場心理を表しているだけですから。
パターン云々よりもなぜそうなったかの方が大事。
勢いが弱まっているという状況を把握するだけであって、
決して仕掛けのシグナルとして見てはいけません。
僕にとってのチャートパターン、ヘッドアンドショルダーは相場の状況を知るためにあるものなんです。
ヘッドアンドショルダーが形成される市場心理、参考にしてみてくださいね。
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