こんにちは!渡辺です。
今回から段階を踏んで株式投資デビューするまでをシリーズで解説していきます。
第一弾は「証券口座開設」
株式投資をするに当たって証券口座がないと何も始まりません。
なのではじめの一歩は「証券口座」を開設することから!
なんですが口座を作ってくなかで
- 特定口座
- 一般口座
どちらにしますか?って項目が出てきます。
で、結構ここで止まる方が多いのでこの違いも分かりやすく解説していきます。
結論から言えば「特定口座」でいいです。
それでは詳しく解説していきますね。
株式取引には証券口座が必要
まず大前提として証券口座がないと取引できません。
証券会社を介して市場に出回っている企業の株を買うわけです。
なので株を買うには証券口座が絶対必要。
証券口座の開設手続きとしてはそんなに複雑なものではありません。
住所とか連絡先などの個人情報を入力していくだけ。
(詳しくはネットでググってもいいですし、分からなければ問い合わせから連絡いただければお答えします)
で、口座開設を進めていく中で
- 「特定口座」
- 「一般口座」
2つを選択するときが来ます。
さらに「特定口座」に至っては
源泉徴収あり
源泉徴収なし
の2つの口座があります。
まず最初に特定口座と一般口座の違いについて。
特定口座と一般口座は「年間取引報告書」の作成の有無の違い
株式など売買し、儲けが出ると確定申告が必要になってきます。
「給与所得以外で年間20万円以上」の収入があれば申告の必要があり、税金を収める必要があります。
で、その際に「年間取引報告書」というものを提出する必要があるんです。
「年間取引報告書」とは1年間(1月~12月)におこなった取引の損益を計算、記録した書類(レポート)のこと。
この書類を証券会社で作ってくれるのが「特定口座」
自分で作る必要があるのが「一般口座」です。
で「特定口座」の場合、
- 源泉徴収あり
- 源泉徴収なし
の2種類があります。
この2つの違いは「税金の納め方の違い」にあります。
源泉徴収ありなしの違いは確定申告が欲しいか要らないか
株式取引で利益が出た場合、収入になるわけですから「税金」がかかってきます。
この税金は国に納めるものですが、その際「確定申告」が必要になってきます。
これを
- 自分で申告書を作るか
- 証券口座にやってもらうか
この違いが「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の違いです。
- 自分で確定申告をする必要があるのが「源泉徴収あり」
- 証券口座にやってもらうのが「特定口座」
なのでサラリーマンや主婦など忙しい方には「源泉徴収あり」の方がいいんですよね。
給料以外の収入がある場合は確定申告が必要
基本的に僕たちは納税の義務があります。
住民税やら所得税やら納めなければいけません。
で、その金額は所得によって変わってきます。
なので、いくら所得があるかは「確定申告」をしないといけないんですね。
ただこれがサラリーマンだと毎年の「年末調整」によって会社の方で申告してくれます。
納める税金も毎月毎月給料から天引きなんですが、給料以外の収入があれば「その分の税金もちゃんと払ってね」となるわけです。
「給与所得以外で年間20万円以上」の収入があれば申告の必要があり、税金を収める必要があります。
で、その場合はサラリーマンだろうと「確定申告」が必要になってくるんですが、これってめんどくさいですよね・・・。
税務署に行かなくてもネットから申告できますが、色々計算があるので正直めんどいです。
「年間取引報告書」なども作って提出しなければいけません。
で、この「年間取引報告書」を証券会社の方で代わりに作ってくれるのが「特定口座」
その際に儲けが20万円以上出ていたら税金を納める必要があります。
それも代行してくれるのが「特定口座の源泉徴収ありの口座」というわけ。
一番めんどくさくないやつです。
で、源泉徴収なしの特定口座だと「年間取引報告書」は証券会社で作ってくれますが、納税は自分でする必要があります。
つまり源泉徴収なしの口座だと「確定申告」は自分でする必要があるんですね。
つまりめんどくさくない順に並べると
- 特定口座の源泉徴収ありの口座
- 特定口座の源泉徴収なしの口座
- 一般口座
となります。
「じゃあ特定口座の源泉徴収ありの口座でいいじゃん」
と思ったそこのあなた!
ぶちゃけその通りなんですが、まぁ一般口座には一般口座なりのメリットもありますし、特定口座には特定口座のデメリットももちろんあるわけで・・・。
その辺を解説していきます。
特定口座源泉徴収あり口座のメリット・デメリット
「特定口座の源泉徴収あり」の口座はめんどくさい手続きを自分のかわりに証券口座が全部やってくれる口座。
なので一番のメリットは手間がかからなくてめんどくさくないこと。
で、反対にデメリットは?というと、これがちょっとやっかい。
先ほど税金を納める必要があるのは「給与所得以外で20万以上の収入がある場合」といいました。
なので給与以外の収入が20万円以下(つまり投資利益が20万円以下)の場合は申告の必要は無く、納税の必要もありません。
ですが特定口座の場合、儲けが20万円以下でも勝手に税金を納めてしまうんです。
しかもこれは還付できないので取り戻すこともできません。
儲けが20万円以下だと払う必要のないお金まで払ってしまう。
「特定口座の源泉徴収あり」一番のデメリットはこれです。
特定口座源泉徴収なし口座のメリット・デメリット
「特定口座の源泉徴収なし」の口座のメリットは儲けが20万円以下の場合は税金を納める必要がありません。
自分で確定申告の必要があるわけですが、逆に言えば儲けが20万円以下であれば確定申告の必要が無いですから、申告の手間もなく税金を納めなくてすみます。
先ほどの「源泉徴収あり」だと儲けが20万円以下でも勝手に納税されちゃいますからね。
逆にデメリットといえば利益が20万円以上出た場合に確定申告を自分でする必要があるということです。
忙しい合間をぬって申告書を作成し、納税しなければいけません。
これがデメリット。
一般口座のメリット・デメリット
最後に「一般口座」のメリット・デメリット。
ぶっちゃけ普通のサラリーマンだったり片手まで投資をやっている方は「特定口座」のどちらかでいいと思います。
申告の有無はあれど「年間取引報告書」を証券会社で作ってくれますからね。
ですが、一般口座には一般口座のメリットがあります。
それが「未上場の会社の株式を買える」という点。
株式会社って有名な大企業だけじゃありませんよね?
その辺の町工場だって「株式会社」の名前が入っている会社が沢山あります。
ですがそれらの会社は基本買えません。
なぜかというと株式を公開していないから。
「上場」とは企業の発行する株式を証券取引所で取引できるようにすること。
この上場には審査があり、どんな企業でも上場できるわけではありません。
極端な話、こういった上場していない会社の株を買うことができるのが「一般口座」
要は「町工場を買収」できるのは一般口座というわけです。
株式の50%以上を取得できれば支配株主になり、経営権を持つことができます。
これが「一般口座」のメリット。
まぁ普通の人はあまりメリットを感じないかもしれませんね。
反対にデメリットはめんどくさい手続きは全部自分でやる必要がある、ということ。
「年間取引報告書」や「確定申告」「納税」まですべて自分でやる必要があるわけです。
迷ったら特定口座の源泉徴収ありの口座でOK
ここまで3つの口座の違い、メリット・デメリットについて解説してきました。
結論から言うと、片手間で投資をしている人は「特定口座の源泉徴収あり」口座でいいです。
少なくとも片手まで投資をする時点でめんどくさい手続きをやる時間はないでしょうし、それを証券会社が代わりにやってくれるのは大きなメリット。
忙しい中でその手間を省けるのは大きなメリットですからね。
それに儲けが出たら確定申告の必要がある、といいましたが、この儲けは「売買損益」であり「含み益」ではありません。
つまり現金化しなければ確定申告の必要はなく、納税の必要もありません。
株を買って売買をせずにずっと株式のままで持っている。
株の価格が上がろうが下がろうがずっと持っている、ということです。
一度企業の株を買ったら、すぐに売らずに何年も、もしくは永遠に持っていれば申告なんていらないわけです。
株を買う、ということは企業の一部を買うということです。
つまりオーナーの一員になるということ。
なのに売ったり買ったりを頻繁に繰り返すのは得策ではありませんよね。
共同で経営しているわけですから、ちょっとやそっとで売るべきではありません。
だって自分の会社なんですから。
自分の会社を1週間や2週間で売ったりしますか?
ずっと持っていたい、そう思いませんか?
逆に言えばそう思える会社じゃないのであれば買うべきじゃないです。
価格だけを見て買うのはうまくいきません。
短期的な価格の上下はどうにでも動きますからね。
共同経営者ですから、その会社の事業を理解しその事業がこの先どうなっていくのかを具体的にイメージできる会社、そんな会社を保有するべき。
そういった会社であれば簡単に売ろうだなんて思いませんよね。
と、ちょっと話がそれてしまいましたが、今回の記事は以上になります。
- 特定口座 源泉徴収あり
- 特定口座 源泉徴収なし
- 一般口座
それぞれの違いを理解し、自分にとって最適な口座を開設していきましょう。
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