最近話題の「仮想通貨」
または「暗号資産」「デジタル通貨」とかっても呼ばれますが、
仮想通貨とFXのトレード、どっちがいいの?違いは?と、よく言われますね。
今回の記事ではまずこの2つの違いについて解説していきます。
仮想通貨とFXでの違いは1つだけ。
「法定通貨」をトレードするか
「仮想の通貨」をトレードするか
という点だけです。
それぞれの定義はありますが、
人が売買している時点で売買心理、原則は変わりません。
取引の対象が変わる、という点だけなんです。
法定通貨と仮想通貨
そもそも法定通貨と仮想通貨とは何でしょうか?
すごく簡単に説明しますと、
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]法定通貨とは、国や中央銀行が発行した通貨
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]仮想通貨(暗号資産、デジタル通貨)とは、
国が発行したものではないが通貨としての価値をもつもの
です。
法定通貨は具体的に言うと、米ドルや円などのこと。
国が発行し、国がその価値を認めているものです。
例えば100円や1,000円と言われたら、日本人なら誰でもその金額がどれくらいの価値があるかはわかりますよね?
「これは100円だよー」
って言われたら、
「あぁこれは100円か(100円の価値か)」
ってなります。
円が法定通貨として国が管理しているものだからです。
反対に「仮想通貨」は国が発行したものではありません。
そして物理的に存在するものではなく、電子データとしてやり取りします。
法定通貨は物理的に存在しますよね?
100円玉、1,000円札、10,000円札など。
仮想通貨はその名の通り、仮想の通貨。
なので物理的に存在せず、電子データとして存在する通貨なんです。
貨幣としての価値のあるものを電子データとしてやり取りしているわけです。
この仮想通貨が現れたことによって、通貨のやり取りが変わりました。
例えば、海外への送金。
通常、日本からアメリカに送金するとなると、銀行を介して送金することになりますよね?
直接お金を送ることは出来ません。
ですが仮想通貨の出現によって日本からアメリカに送る際に銀行を介さずに送金できるようになったんです。
仮想通貨は電子データですから。
インターネット上で通貨としての役割を持つデータをやり取りできるようになったというわけ。
銀行を通して行う「中央集権型」から、銀行を介さず直接電子データでやり取りする「非中央集権型」へと変わりました。
取引が中央集権型から非中央集権型へ
法定通貨は国際間で取引する際、銀行を介して取引します。
例えば日本からアメリカに100円送りたいなーって言う時、直接は送れません。
銀行を介してアメリカに送ります。
銀行に預けて、銀行から送金します。
で、その際に円のレートと米ドルのレートが修正され、
1ドル120円なら、100円送ると、米国では120円になって銀行送金されるわけです。
銀行(中央)に貨幣が集まって銀行が取引を統制しているから「中央集権型」と呼ばれます。
反対に仮想通貨は「非中央集権型」
海外送金などの際、銀行を介することがなく送金できます。
銀行(中央)に貨幣を集めることなく直接のやり取りが可能になったんです。
中央集権型から非中央集権型に変わったことによってそれまでの取引が変わりました。
銀行を介する必要がなくなったため、送金が早くなったんです。
普通、銀行からの送金だと国内でさえある程度の時間がかかります。
一旦銀行に預けて、他の銀行に送るわけですから。
それがデータで直接遅れるようになったんです。
世の中はより早い方へと動きます。
どんどんやり取りは高速化していきますし、オンラインで完結する取引がめちゃくちゃ増えていますよね。
そのほうが早いからです。
仮想通貨の出現は世の中の流れが生み出したものと言ってもいいでしょう。
この直接データでのやり取りを可能にしているのが「ブロックチェーン」と呼ばれる技術なんですが、これに関しては長くなるのでまたの機会にお話しようかと思います。
そしてここからが本題。
近年のデジタル化の波によって電子データで送金が可能になった「仮想通貨」の価値が上がってきています。
認知度も上がり、中米のエル・サルバドルでは仮想通貨の「ビットコイン」が世界初の法定通貨として採用されることが決まりました。
こういった動きによって投資、投機の対象として見られるようになったんです。
取引のための需要と供給の関係が成り立つようになったんですね。
仮想通貨を投資対象とみなし、金銭的な価値が加わりました。
法定通貨と仮想通貨をやり取りできるようになったんです。
法定通貨と仮想通貨のトレードが可能になったということ。
つまり、重要と供給によって成り立つ売買が成立するようになったということです。
仮想通貨の現物取引と信用取引
価値が付加され、需要と供給の関係が成り立ちました。
売買が可能になったということ。
で、この売買にも2種類あります。
- 現物取引
- 信用取引
この2つ。
簡単に言えば、
現物取引は自己資金だけで買うことを指し、
信用取引は証券会社から保証金を担保に借りて売買すること。
実際もっている自己資金より多く売買できるののが信用取引。
FXでよく言われる「レバレッジ取引」ってやつです。
現物取引は基本的に自己資金内で買うので、資金が100円しかなかったら100円のものしか買えません。
100円のものを買って110円になったら10円の儲け。
反対に信用取引はレバレッジをかけて取引するので、
100円しか資金がなくても1,000円分とか10,000円分買えます。
10,000円分買ったとしたら、
100円のものが110円になったとき、1,000円の儲けになるんです。
これがレバレッジ取引。
現物取引は株式でよく言われますね。
株を買っての配当金とかってのは現物取引。
反対に価格変動のわずかな差を狙ってレバレッジを掛けて取引するのが僕らのやっているFX(「Foreign Exchange」の略で「外国為替証拠金取引」)のことです。
仮想通貨も現物取引で実際にコイン自体を買って保有することも出来ますし、
レバレッジ取引で価格変動の差を狙って取引することも出来ます。
仮想通貨もFXもどちらも対象は”通貨”であり、違いは「法定通貨」か「仮想通貨」か。
どちらも現物で保有出来ますし、レバレッジを掛けて信用取引も出来ます。
そして、どちらも需要と供給によって売買が成り立つものです。
欲しい人がいて、それを売る人がいる。
そして、人が売買している限り需要と供給による価格変動の原則は変わらないんです。
重要と供給が成り立つ限りトレードの本質は変わらない
仮想通貨とFXの違いは「法定通貨」か「仮想の通貨」かという点。
どちらも需要と供給によって売買が成り立つものです。
これってトレードにおける違いはありますか?
取引対象の違いはありますが、需給関係の違いはないですよね?
欲しい人がたくさんいれば価値があがり、価格も上がる
欲しい人がいなければ価値がさがり価格も下がる
供給(流通量)に比べて需要が多いか少ないかで価格が変動する、という原則は変わりません。
裏で売買しているのが人である限り、価格変動の原則も変わりません。
人の心理によって値は動きますから。
仮想通貨とFXの違いは、
【「法定通貨」をトレードするか「仮想の通貨(データ)」をトレードするかの違いであり、価格変動の原則は変わらない】
極論を言えばどっちも変わらないです。
「仮想通貨とFXの違いが良くわからない・・・」
「どっちがいいんだろう・・・?」
と悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
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